医療保険でがんに備える際に重要な「がん診断給付金特約」に着目してランク付け!
・更新日:2018年11月3日 ・公開日:2017年9月18日
多くの医療保険に存在する特約の1つが、がんを対象とした診断給付金(一時金)です。
がん診断給付金は、がんと診断確定された時点で100万円等のまとまった給付金が保険会社から支払われる保障です。
がん保険のメインの保障ではありますが、最近は医療保険だけでがんに備えるようにもなってきているため、医療保険でも特約として準備されるようになってきています。
どのように比較していくのか
がん診断給付金ですが、パッと見は同じに見えても実は保障条件は保険会社によってさまざまです。
例えば、上皮内新生物(初期がん)の対象の有無が違ったり、給付金の給付条件が違ったりします。
そこで、次の5つの項目について条件ごとに点数を付けて合計得点でランキングにしました。
- 通算回数
- 給付限度
- 1回目の給付条件
- 2回目以降の給付条件
- 上皮内新生物の扱い
各項目5点で、5点×5項目で25点満点となっています。
①通算回数
通算回数は、保険期間を通じて何回まで給付が受けられるのかという点です。
ランク | 点数 | 適用条件 |
---|---|---|
S | 5点 | 保険期間内で何度でも |
B | 3点 | 保険期間内で通算5回まで |
D | 1点 | 初回のみ |
②給付限度
給付限度は、複数回給付が受けられるものについて、どのくらいのスパンで受け取ることができるのかという点です。
ランク | 点数 | 適用条件 |
---|---|---|
S | 5点 | 1年に1回を限度 |
B | 3点 | 2年に1回を限度 |
D | 1点 | 初回のみ |
③1回目の給付条件
1回目の給付条件は、初回の給付を受けるための条件です。
ランク | 点数 | 適用条件 |
---|---|---|
S | 5点 | 初めてがんと診断確定されたとき |
B | 3点 | 初めてがんと診断確定され入院を開始したとき |
④2回目以降の給付条件
2回目以降の給付条件は、一度給付を受けた後、2回目以降の給付を受けるための条件です。
ランク | 点数 | 適用条件 |
---|---|---|
S | 5点 | 所定の手術・放射線治療・抗がん剤治療を受けたとき |
A | 4点 | 再発・移転・別のがんの診断確定時 |
B | 3点 | がんの治療を目的として入院を開始したとき |
⑤上皮内新生物の扱い
上皮内新生物は、上皮内新生物(初期がん)の保障のされ方です。
がん一時金特約は、医療保険ごとに上皮内新生物が対象となるかどうか、なる場合でも金額や給付回数が異なります。
そのため、それらを6段階に区分けしました。
ランク | 点数 | 給付金額 | 通算回数 |
---|---|---|---|
S | 5点 | 悪性新生物と同額 | 回数無制限 |
A | 4点 | 悪性新生物の50%以上 | |
B | 3点 | 悪性新生物と同額 | 初回のみ |
C | 2点 | 悪性新生物の50%以上 | |
D | 1点 | 悪性新生物の10%~49% | 初回のみ |
E | 0点 | 保障対象外 |
その他の疾病も給付対象となる場合の扱い
一部の医療保険では、がんのみの一時金がなく「三大疾病」や「七大疾病」も含めた一時金特約となっているものがあります。
ただ、そういったものでも、がんに対しての給付条件のみを抜き出して点数を付けております。
なお、このように他の疾病も対象とした一時金特約もあるため、基本的に特約料は順位付けの要素とはしていません。
ただし、同じ得点になる場合で、特約料に大きな差がある場合には特約料を考慮して順位を付けているものもあります。
(その場合にはその旨を「総評」欄に記載しています。)
ランキング結果早見表
では、ランキング結果を発表していきます。
医療保険を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
(以下のリンクをクリックしていただくと、ランキング表の各順位に移動できます。)
- 1位 オリックス生命『新CURE』
- 2位 メットライフ生命『フレキシィS』
- 3位 三井住友海上あいおい生命『&LIFE 新医療保険Aプラス』
- 4位 チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』
- 5位 メディケア生命『メディフィットA』
- 5位 ネオファースト生命『ネオdeいりょう』
- 7位 東京海上日動あんしん生命『メディカルKit NEO』
- 8位 ソニー損保『SURE』
- 9位 ライフネット生命『新じぶんへの保険』
- 10位 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『新・健康のお守り』
- 11位 楽天生命『楽天生命スマート2』
- 12位 アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』
- 13位 朝日生命『スマイルメディカルネクストα』
医療保険の「がん診断給付金特約」給付条件ランキング!
23点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | S 5点 |
1年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんの治療を目的として入院を開始したとき |
上皮内新生物 | S 5点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:悪性新生物と同じ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 1,460円 | 30歳女性 | 1,340円 |
40歳男性 | 2,360円 | 40歳女性 | 2,020円 |
50歳男性 | 3,940円 | 50歳女性 | 2,730円 |
60歳男性 | 6,120円 | 60歳女性 | 3,410円 |
【特約料計算条件】 終身払い
22点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
B 3点 |
保険期間内で通算5回まで |
給付限度 | S 5点 |
1年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
S 5点 |
診断確定されたがんの治療を目的として所定の手術・放射線治療・抗がん剤治療を受けたとき |
上皮内新生物 | A 4点 |
給付金額:悪性新生物の50% 通算回数:悪性新生物と同じ(通算5回) |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 2,290円 | 30歳女性 | 3,220円 |
40歳男性 | 3,550円 | 40歳女性 | 4,570円 |
50歳男性 | 5,470円 | 50歳女性 | 6,260円 |
60歳男性 | 8,380円 | 60歳女性 | 8,650円 |
【特約料計算条件】 終身払い
2回目以降の給付条件が入院を対象としたものではなく、入院の有無を問わず治療を対象としたものとなっている。これは、同社のがん保険「ガードエックス」と同じ基準であり安心感がある。
上皮内新生物で給付額は半分になってしまうが、それでも通算回数は悪性新生物の場合と同等であり、全体的に診断給付金の内容は充実したものとなっている。
ただし、がん以外も給付対象となるため特約料はやや高め。
なお、通算回数の5年に一度というのは、他の対象疾病(心疾患・脳血管疾患)との合算となる(診断給付金Ⅰ型の場合)。
21点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんの治療を目的として入院を開始したとき |
上皮内新生物 | S 5点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:悪性新生物と同じ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 1,010円 | 30歳女性 | 912円 |
40歳男性 | 1,457円 | 40歳女性 | 1,161円 |
50歳男性 | 2,200円 | 50歳女性 | 1,469円 |
60歳男性 | 3,325円 | 60歳女性 | 1,913円 |
【特約料計算条件】 終身払い
通算回数に上限は無いが、給付は2年に一度が限度となる。上皮内新生物でも悪性新生物の場合と給付額と回数が変わらず、保障としては厚めな方。
同じ条件の医療保険は複数あるが、その中でも一時金特約の料金が抜群に安い。特に、60代女性が1,000円台でこの特約を付けられるのは驚異的。
そのため、メディケア生命の「メディフィットA」とチューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」と得点は同じだが、こちらを上位とした。
(チューリッヒ生命は「三大疾病」を対象としているが、それを差し引いてもこちらは安い。)
21点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんの治療を目的として入院を開始したとき |
上皮内新生物 | S 5点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:悪性新生物と同じ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 2,180円 | 30歳女性 | 2,050円 |
40歳男性 | 3,020円 | 40歳女性 | 2,610円 |
50歳男性 | 4,530円 | 50歳女性 | 3,520円 |
60歳男性 | 6,710円 | 60歳女性 | 4,880円 |
【特約料計算条件】 終身払い
一時金は通算給付回数が無制限で、上皮内新生物でも金額・回数共に悪性新生物と違いがない点は非常に有利。
ただ、給付自体は2年に一回であり、1年に一回を上限とするものも増えてきているため、そうしたものと比べるとやや見劣りしてしまう。
とは言え、がんだけでなく三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)を対象としている一時金特約の割には保険料は安い方であり、良い内容となっている。
21点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんの治療を目的として入院を開始したとき |
上皮内新生物 | S 5点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:悪性新生物と同じ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 1,230円 | 30歳女性 | 1,290円 |
40歳男性 | 1,890円 | 40歳女性 | 1,830円 |
50歳男性 | 3,040円 | 50歳女性 | 2,430円 |
60歳男性 | 4,710円 | 60歳女性 | 3,120円 |
【特約料計算条件】 終身払い
給付条件はチューリッヒ生命と同様であり、通算給付回数に制限がなく、上皮内新生物でも金額・回数共に悪性新生物との違いがない。
ただし、こちらは対象ががんだけになっており、チューリッヒ生命とは異なりほかの疾病を含まない。
なお、診断給付金の話とは少しずれるが、「メディフィットA」は、特約の三大疾病保険料払込免除でも、がんの対象に上皮内新生物を含む貴重な保険となっている。
そのため、がんに備える場合にはぜひ選択肢に入れたい医療保険となっている。
21点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんの治療を目的として入院を開始したとき |
上皮内新生物 | S 5点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:悪性新生物と同じ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 1,205円 | 30歳女性 | 1,404円 |
40歳男性 | 1,837円 | 40歳女性 | 1,858円 |
50歳男性 | 2,827円 | 50歳女性 | 2,401円 |
60歳男性 | 4,295円 | 60歳女性 | 3,138円 |
【特約料計算条件】 終身払い 非喫煙者
通算回数の限度がなく、2年に一度受けられ、上皮内新生物でも金額・回数が変わらないという医療保険では保障が厚い方の内容となっている。
メディケア生命の「メディフィットA」とは、給付条件が同じであり特約料も大きな差がないことから同率順位とした。
なお、この保険はタバコを吸っていない「非喫煙者」の場合に保険料の割引が受けられるものであり、今回はタバコを吸っていない場合の保険料となっている。
タバコを吸っている人の場合には特約料がこれより高くなる点には注意が必要。
20点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
A 4点 |
再発・移転・別のがんの診断確定時 |
上皮内新生物 | B 3点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:初回のみ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 1,700円 | 30歳女性 | 1,684円 |
40歳男性 | 2,264円 | 40歳女性 | 1,964円 |
50歳男性 | 3,178円 | 50歳女性 | 2,266円 |
60歳男性 | 4,904円 | 60歳女性 | 3,178円 |
【特約料計算条件】 終身払い
メディカルKit NEOのがん診断給付の給付回数は2年に一度となるが、通算回数には上限がない。
また、2回目以降の給付条件が全て「診断確定」を条件としており、入院開始時とするものよりは給付を受けられるタイミングが早く設定されている。なお、この条件は、同社のがん保険と同等の内容となっている。
なお、上皮内新生物の金額が悪性新生物と同様である点は良いが、初回のみの給付となってしまうのはやや残念。
18点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
A 4点 |
再発・移転・別のがんの診断確定時 |
上皮内新生物 | D 1点 |
給付金額:悪性新生物の20% 通算回数:初回のみ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 990円 | 30歳女性 | 770円 |
40歳男性 | 1,420円 | 40歳女性 | 1,080円 |
50歳男性 | 2,090円 | 50歳女性 | 1,430円 |
60歳男性 | 3,020円 | 60歳女性 | 1,720円 |
【特約料計算条件】 終身払い
2回目以降の給付条件は、再発・移転・別のがんの診断確定を要件としているため、「入院」が要件のものよりは若干早く給付を受けることができる。
ただ、上皮内新生物では給付額がかなり削られてしまい、給付も初回の1回のみとなってしまう。(保障されないものよりは良いですが…。)
その分特約料は安く設定されているが、診断給付金としてはやや物足りなさを感じてしまう。
18点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
B 3点 |
保険期間内で5回まで |
給付限度 | S 5点 |
1年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
S 5点 |
手術、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン治療などの所定の治療を受けたとき |
上皮内新生物 | E 0点 |
保障対象外 |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 5,155円 | 30歳女性 | 5,210円 |
40歳男性 | 7,343円 | 40歳女性 | 6,796円 |
50歳男性 | 10,478円 | 50歳女性 | 8,950円 |
60歳男性 | 14,851円 | 60歳女性 | 11,810円 |
【特約料計算条件】おすすめコース 入院給付10,000円 終身払い
給付が一年に一度受けられたリ、2回目以降の給付は「治療」が条件になっていたりと、かなり給付を受けやすい内容となっている。
ただ、上皮内新生物が最初から保障対象外となってしまっており、その点が残念。
なお、ライフネット生命では、自分で特約を設計して加入することができず、がん診断給付金がセットになった「おすすめコース」というコースを選んで加入する必要がある。
特約のみを選ぶことができない点には注意が必要。
この点を考慮して、ソニー損保の「SURE」と同じ得点だが、こちらの順位を下げている。
17点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
A 4点 |
再発・移転・別のがんの診断確定時 |
上皮内新生物 | E 0点 |
保障対象外 |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 1,240円 | 30歳女性 | 1,330円 |
40歳男性 | 1,720円 | 40歳女性 | 1,630円 |
50歳男性 | 2,710円 | 50歳女性 | 1,920円 |
60歳男性 | 3,910円 | 60歳女性 | 2,250円 |
【特約料計算条件】 終身払い
悪性新生物の給付条件を見てみると、2回目以降の給付が「入院」ではなく「診断確定」が基準となっており、入院が基準のものよりも早いタイミングで給付を受けることができる。
(なお、前回から2年たたずに再発等の診断確定があったとしても、前回の給付から2年経過後に入院を行えばその時点でも給付が受けられる。)
2回目以降の給付条件は良いが、上皮内新生物が初回も含めて全く保障対象とならないのは残念。
特約料はかなり安めだが、上皮内新生物も対象となる「&LIFE新医療保険Aプラス」(あいおい生命)の方がさらに安いため、やや見劣りしてしまう感じを受ける。
(ただし、「&LIFE新医療保険Aプラス」は2回目以降の給付が「入院」が基準となるため、そちらの方が条件はやや厳しい。)
17点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
B 3点 |
保険期間内で通算5回まで |
給付限度 | S 5点 |
1年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんの治療を目的として入院を開始したとき |
上皮内新生物 | D 1点 |
給付金額:悪性新生物の10% 通算回数:初回のみ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 2,873円 | 30歳女性 | 2,828円 |
40歳男性 | 4,183円 | 40歳女性 | 3,623円 |
50歳男性 | 6,323円 | 50歳女性 | 4,718円 |
60歳男性 | 9,263円 | 60歳女性 | 6,168円 |
【特約料計算条件】 安心コース 終身払い
給付は1年に一度を限度に受けられるため、がん診断給付金特約としては年間の給付回数は良い方。
ただ、上皮内新生物では金額が1/10となってしまい、給付も初回のみであるのは残念。(給付が対象外なものよりは良いですが。)
なお、「楽天生命スマート2」は、2つのコースから選んで加入する仕組みとなっており、特約のみを追加することができない。
そのため、上記の特約料は「安心コース」という入院給付や手術給付も含んだコース全体の保険料となっている。
この点を考慮して、ひまわり生命の「新・健康のお守り」と同じ得点ではあるが、こちらの順位を1つ下にしている。
16点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
S 5点 |
保険期間内で何度でも |
給付限度 | B 3点 |
2年に1回を限度 |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
B 3点 |
がんと診断確定され入院したとき |
上皮内新生物 | E 0点 |
保障対象外 |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 2,270円 | 30歳女性 | 1,970円 |
40歳男性 | 3,460円 | 40歳女性 | 2,690円 |
50歳男性 | 5,210円 | 50歳女性 | 3,340円 |
60歳男性 | 7,500円 | 60歳女性 | 4,150円 |
【特約料計算条件】 終身払い
悪性新生物の給付条件に関しては、他の医療保険で設定されていることが多いしっかりとした条件となっている。
ただし、上皮内新生物はそもそも初回から給付対象外となってしまっている。
三大疾病が対象の特約ではあるが、がん保険の代わりを目的として付けるとしたら保障内容としては物足りなさが残る。
10点/25点
評価項目 | 評価 | 適用条件 |
---|---|---|
通算回数 |
D 1点 |
初回のみ |
給付限度 | D 1点 |
初回のみ |
1回目の給付条件 | S 5点 |
初めてがんと診断確定されたとき |
2回目以降の 給付条件 |
- | 保障対象外 |
上皮内新生物 | B 3点 |
給付金額:悪性新生物と同じ 通算回数:初回のみ |
年齢性別 | 特約料金 | 年齢性別 | 特約料金 |
---|---|---|---|
30歳男性 | 945円 | 30歳女性 | 1,280円 |
40歳男性 | 1,350円 | 40歳女性 | 1,730円 |
50歳男性 | 1,985円 | 50歳女性 | 2,320円 |
60歳男性 | 3,130円 | 60歳女性 | 3,380円 |
【特約料計算条件】 終身払い
あくまで「初めてのがん」を対象とした特約であるため、給付は初めての診断確定時の1回のみとなる。
また、七大疾病全体を対象とした特約となっているため、初回のみの給付ではあるが特約料はそこそこお高い金額となっている。
朝日生命には、2回目以降の診断時も対象とした「スマイルセブンα」という七大疾病給付専門の保険があるため、それとの住み分けとして、この医療保険では2回目以降の給付が受けられる設定は無いものと思われる。
とは言っても、医療保険のがん診断特約として考えるとどうしても物足りなくなってしまう。
がん保険の代わりとしても使うなら「がん診断給付金」の条件もしっかり考慮したい
主に2回目以降の給付と上皮内新生物で違いが大きい
ここまでがん診断給付金の条件を見ていただいてお分かりのとおり、同じ「がん診断」を対象とした給付でも、条件にいろいろと違いがあります。
悪性新生物に関しては、「給付上限」と「2回目以降の給付条件」で各社違いがあります。
また、最も大きな違いがあるのは「上皮内新生物」の保障の有無です。
今回のランキングでは、上皮内新生物を対象にしないものは順位が低くなってしまっています。
上皮内新生物の保障を減らしているがん診断給付金特約が、全て良くないというわけではありません。
ただ、いざという時に備えて特約を付けるのであれば、少しでも給付の可能性が高いものを選んでおいた方が良いです。
そのため、悪性新生物であっても上皮内新生物であって、給付を受けられる回数や条件が少しでも良いものを候補にしたいです。
三大疾病での保険料払込免除条件も踏まえて考えたい
がん診断給付金特約を付けて医療保険でがんに備え際に重要になるのが「三大疾病保険料払込免除特約」です。
がん保険であれば、がんと診断確定した場合に、それ以後の保険料が免除される仕組みが最初から備わっているものが多いです。
しかし、医療保険では、がんと診断された時点で保険料が免除された仕組みは基本保障には備わっていません。
「三大疾病保険料払込免除特約」というような名前で特約として準備されています。
医療保険に診断給付金特約を付けてがんに備えるのであれば、この「三大疾病保険料払込免除特約」も付けておきたいです。
そうすることで、より確実にがんに備えることができます。
なお、医療保険のおすすめランキングのページでは、そうした三大疾病保険料払込免除も含めたさまざまな点から医療保険を総合的にランク付けしています。
ぜひ、医療保険を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
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1年に一度を限度として通算無制限で給付される点はがん保険に匹敵する内容。
また、上皮内新生物でも、悪性新生物の場合と金額・回数面で違いがいないのは驚異的。
唯一、2回目以降の給付条件が入院の開始となっている点は若干条件面で厳しいものだが、医療保険の中では平均的な条件と言える。
総合的に見て、医療保険だけでがんに備えるのに十分役立つ一時金特約だといえる。