安くてシンプルな医療保険「楽天生命スマート2」のメリット・デメリット?

楽天生命スマート2はおすすめですか?

悩む男性

 

入院時の保険を見ていて、楽天生命の楽天生命スマート2という医療保険を見つけました。

 

保険料がすごく安いみたいなんですが、この保険はおすすめですか?
楽天生命の保険ってあまり聞いたことがないので教えてください。


 

こんにちは!
ファイナンシャル・プランナー兼サラリーマンのFP吉田です。

 

楽天生命の生命保険は、見ていると非常に楽天らしさを感じます。
他の生命保険会社の保険に寄せすぎることなく、ネット企業らしく安くてシンプルな保障内容となっています。

 

悩むFP吉田

ただ、この楽天生命スマート2は残念ながらおすすめではありません。
理由を簡単に説明すると、保険料は確かに安いのですが、保障内容が物足りないからです。
特に、がんへの備えを重視しているコースがあるのですが、がんへの備えを考えるのであればもう少し保障が必要であると感じてしまいます。

 

しかし、他の医療保険とはついている保障が少し違ってもいるので、一度どのようなものか見てみると比較がしやすくなります。
そこでこのページでは、楽天生命スマート2の特徴やメリット・デメリットなどをご紹介します。
では、はじめましょう!

 

 

 

「楽天生命スマート2」の特徴!

  • 保険料は安い部類
  • 保障を自分で選んで付け外しができない(2つのコースを選ぶ)
  • がんに対しての一時金保障の内容が良い
  • 外来で受けた手術は保障されない
  • 三大疾病保険料払込免除が存在しない

「楽天生命スマート2」の基本情報

楽天生命「楽天生命スマート2」のロゴ

保障内容の前に、楽天生命スマート2に関する基本的な情報を見ていきましょう。

 

楽天生命ですが、実はもともとは「アイリオ生命」という保険会社でした。
更に元をたどれば、エキスパートアライアンスという会社の共済部門が起源です。

 

2013年の4月に、アイリオ生命が楽天グループに入り、楽天生命へと名前を変更しました。
その後は、楽天らしい保険商品を発表し、個人的にはすごく面白い保険商品もあるなと思ってラインナップを見ています。

 

さて、前置きはこのくらいにして、楽天生命スマート2の基本情報を見ていきましょう。

情報項目 内容 備考
保険の保障される期間 終身(亡くなるまで)
保険料の払込期間 終身(亡くなるまで)
加入可能な年齢 20歳~79歳
加入申込み方法 郵送
インターネット
対面加入 楽天生命が指定するアドバイザーからの加入。
まだ人数が少ないためネット加入が原則
保険料支払い方法 ・口座引落し
・クレジットカード払い
保険料払い込み方法 毎月払い
保険料の払込免除制度 有り
付帯サービス 無し
資料がほしい場合 インターネットから取り寄せ可能

「楽天生命スマート2」保障内容一覧

保障内容の説明

続いて、保障内容を一覧表で見ていきましょう。

 

楽天生命スマート2は、通常の医療保険のように特約を付けたり外したりを自由にすることはできません。
「基本コース」か「安心コース」の2つから選んで加入するようになります。

 

基本コースは、シンプルな医療保障です。
安心コースは、基本コースにがんへの備えを付け加えたものです。

 

以下では、それぞれのコースを選んだ場合の保障の有無と保障内容を表でご紹介します。
○が保障ありで、×が保障無しを表します。

保障項目 保障金額の例 保障の概要
基本コース 安心コース
主契約 入院給付 金額 基本コースは金額を1,000円刻みで選べる
5,000円~15,000円 ・5,000円
・10,000円
・15,000円
日数 ・日帰り入院から対象
・保障期間通算1,095日まで
・がん(悪性新生物)は通算も無制限
<がん(悪性)以外>
・60日
<がん(悪性)>
・日数無制限
手術給付 通算支払回数:無制限
<入院中>
手術内容により以下のどちらか
・5万円
・2.5万円

<外来>
・対象外
<入院中>
手術内容により以下のどちらか
・10万円
・5万円

<外来>
・対象外
特約
保障
先進医療給付金 ・技術料分は通算2,000万円まで
・10年ごとに更新
・先進医療技術料と同額
がん診断給付金 × ・上皮内新生物は10%の金額
・初回の診断確定時1回のみ保障
(悪性・上皮内それぞれ1回ずつ)
・100万円
・200万円
・300万円
がん治療給付金 × ・悪性新生物のみが対象
(上皮内新生物は対象外)
・がん診断給付金の給付から1年経過後、治療のために入院した時に給付
・通算5回
・100万円
・200万円
・300万円
保険料払込免除 ・病気またはケガで所定の身体障害状態になった時
・以後の保険料の支払い免除

主契約(基本保障)でのポイント!

主契約のポイント入院給付

・がんでの入院の場合は日数無制限で保障
・退院後180日以内の入院は同一入院とカウント

入院給付のポイントは2つあります。
1つは良いポイント、もう1つはデメリットとなるポイントです。

 

1.がんでの入院の場合は日数無制限で保障

入院中の男性

良い方のポイントは、がん(悪性新生物)による入院の場合は日数無制限で保障されるという点です。
1入院あたりの日数も、保険期間を通算しての日数も無制限となります。

 

医療保険によっては、入院給付に三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)の日数無制限保障が付いている場合がありますが、楽天生命スマート2ではがん(悪性新生物)に限定して付けられています。

 

2.退院後180日以内の入院は同一入院とカウント

デメリットとなるポイントは、退院後180日以内の再入院の場合に、入院の原因が異なるものであっても同一入院とカウントされてしまうということです。

 

これの何が良くないかというと、同一入院とカウントされると、1入院あたりの保障日数60日を使い切ってしまう可能性があるという点です。

 

また、楽天生命スマート2では、180日以内の入院が病気であるかケガであるかに関係なく通算されてしまいます。
(他の医療保険で180日以内の入院が通算されるものでも、病気とケガは区別されます。)

楽天生命スマート2の入院保障通算の仕組み

 

他の医療保険のように、七大疾病などの無制限保障特約があればこのデメリットもカバーできますが、楽天生命スマート2では無制限保障は「がん」しか対象となりません。
そのため、この180日以内の同一入院の通算は大きなデメリットとなってしまいます。

各特約保障のポイント!

特約保障のポイント1がん診断給付金

上皮内新生物も対象になるが金額が10%分

「がん診断給付金」では、悪性新生物(がん)と上皮内新生物(初期がん)の両方を対象に、それぞれ1回までの診断時に給付金が支払われます。

 

上皮内新生物も保障対象に含まれるのは良い点です。
ただ、上皮内新生物の給付額は悪性新生物の場合の10%となってしまいます。

 

医療保険の中には、上皮内新生物でも悪性新生物の場合と同様の給付金を支払うものもあるため、そういったものと比べると物足りなくなってしまいます。
(あいおい生命の「&LIFE新医療保険Aプラス」や、チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」などです。) 

 

特約保障のポイント2がん治療給付金

・給付が1年に1回な点は条件としては良い方
・上皮内新生物は対象外なのが残念

「がん治療給付金」は、がん診断給付金とセットの特約となります。

 

給付金額は、がん診断給付金で設定した金額と同額です。
給付条件は、前回の給付があってから1年を経過し、がん治療を目的として入院した場合です。

がん診断一時金とがん治療給付金の関係

 

1年に1回の給付となっているため、給付回数は医療保険の特約の中では良い方です。
(ただし、「入院」も条件となっているため、がん保険も比較対象に入れると条件はやや厳しい方と言えます。)

 

対象は、悪性新生物のみとなり、上皮内新生物は対象となりません。
この点は、「がん診断給付金」とは異なります。

「楽天生命スマート2」のそれぞれのコースの年齢・性別ごとの保険料

保険料を調べる女性

続いて、「楽天生命スマート2」の保険料を見ていきます。

 

年代と性別を分けて、それぞれの場合でご紹介します。
なお、保険料を計算するにあたっては次の条件で行っています。

 

保険料計算条件

  • コース:【基本コース】
  • 保険料払込:終身払い
  • 入院:1日5,000円
  • 特約:先進医療特約のみ

 

なお、安心コースについても()書きで記載します。
(がん診断給付金は100万円の場合です。)

加入年齢 男性の保険料 女性の保険料
20歳 1,103円
(2,083円)
1,253円
(2,183円)
25歳 1,238円
(2,428円)
1,383円
(2,493円)
30歳 1,413円
(2,873円)
1,498円
(2,828円)
35歳 1,638円
(3,448円)
1,608円
(3,188円)
40歳 1,923円
(4,183円)
1,763円
(3,623円)
45歳 2,263円
(5,133円)
2,008円
(4,128円)
50歳 2,683円
(6,323円)
2,318円
(4,718円)
55歳 3,158円
(7,719円)
2,708円
(5,308円)
60歳 3,703円
(9,263円)
3,168円
(6,168円)
65歳 4,298円
(10,938円)
3,713円
(7,103円)

 

「楽天生命スマート2」のメリットとデメリット

メリット

  • 保険料が安い
  • がん治療給付金が1年に1回給付

 

メリット1保険料が安い

メリットの1つ目は、保険料が安いということです。

 

純粋に、基本保障の保険料のみであればおそらく医療保険でもトップクラスに安いです。
他の代表的な医療保険と比べてみると、保険料が安いというのも分かりやすいです。

代表的な医療保険との保険料の比較
年齢性別 楽天生命「楽天生命スマート2」のロゴ
楽天生命
楽天生命スマート2
さいふにやさしい医療保険のロゴ
AIG富士生命
さいふにやさしい医療保険
メットライフ生命「フレキシィ S」のロゴ
メットライフ生命
フレキシィS
新CUREのロゴ
オリックス生命
新CURE
30歳男性 1,413円 1,482円 1,577円 1,582円
30歳女性 1,498円 1,427円 1,632円 1,707円

保険料計算条件:入院給付5,000円、60日 特約:先進医療のみ 終身払い

 

ただ、保険料が安いのはもちろん良いことなのですが、保障内容で物足りない部分もあります。
先ほどご説明した、180日以内の再入院通算や、入院日数無制限保障ががん(悪性)のみであるという点です。

 

保険料を比較材料にする場合には、こういった理由があるから保険料が安くなっているということを考慮する必要があります。

 

メリット2がん治療給付金が1年に1回給付

メリットの2つ目は、がん治療給付金が1年に1回給付されるということです。

 

特約の項目でもご説明しましたが、入院が条件となりますが、がん治療に伴う給付金を1年に1回受け取ることができます。
多くの医療保険が2年に1回である中、1年に1回を条件としているのはメリットとなります。

 

 

デメリット

  • 外来での手術が対象とならない
  • 三大疾病での保険料払込免除がない

 

デメリット1外来での手術が対象とならない

デメリットの1つ目は、外来での手術が対象とならないという点です。

 

外来が対象とならないため、例えばがんの放射線治療等を外来で行う場合にも保障の対象となりません。
「安心コース」では、がんに関する保障を厚くしていますが、現在がんは通院による治療が主流となってきています。

がん治療の入院患者数と外来患者数の推移

がん治療の入院患者数と外来患者数

【データ元】厚生労働省『患者調査

 

こうした現状を踏まえると、外来での手術が対象外であるというのは、がんへの備えとして不十分であると言えます。

 

デメリット2三大疾病での保険料払込免除がない

デメリットの2つ目は、三大疾病での保険料払込免除がないという点です。

 

所定の身体障害状態を対象とした保険料払込免除はありますが、いわゆる「三大疾病」を対象としたものは特約に存在しません。
この点も、「安心コース」ががんへの備えを対象とするのであれば、保障として物足りなくなってしまいます。

【結論】「楽天生命スマート2」のおすすめ度は?

悩むFP吉田

さて、ここまでご紹介してきた「楽天生命スマート2」ですが、残念ですが加入はおすすめしません。

 

理由は、デメリットでも挙げたとおり、がんへの保障を厚くしている割には他の保障が中途半端であるのが否めないからです。
特に、がんに備えるための「通院保障」がないのは気ににあります。

 

今後ますます進むであろう入院の短期化に備えるのであれば、やはり通院保障は必要です。
がんに備えるのであればなおさらです。

 

また、保険料は安いのですが、外来の手術が対象じゃなかったり、手術給付額が少なかったりと保障内容に物足りなさがあります。
そのため、もう少し保険料を出して保障が充実しているものを選んだ方が失敗することはないでしょう。

 

楽天生命の真骨頂は「楽天生命ロング」

楽天生命スマート2はおすすめできませんが、同じ楽天生命の医療保険である楽天生命ロング」はおすすめできる医療保険です。
楽天生命ロングは保障内容が非常にとがった医療保険です。(褒めてます)

 

内容を一言でいうと、61日目からの長期入院に備えることができる医療保険です。
そのため、他の医療保険と組み合わせることで非常に大きな力を発揮します。

 

楽天生命の医療保険を検討するのであれば、楽天生命ロングを他の医療保険と組み合わせて使うことをおすすめします。
当サイトでもレビューを行っていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

 





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