がん保険加入時に医療保険と内容が似ている保障は付けておいた方が良いのか?

医療保険にも入っている場合にはどうしたら良い?

悩む女性

 

医療保険に入ってはいるんですが、がんにしっかりと備えたいと思ってがん保険にも入ろうと思っています。

 

でも、保障内容を見ていると結構同じような内容があるんですが、医療保険とがん保険の両方に入る場合に、重複する保障ってどうしたら良いですか?


 

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。

 

がん保険はがんに特化した医療保険であるため、医療保険そのものと保障内容は似ています。
そのため、重複する保障の扱いについては少し迷ってしまいますね。

 

結論からお伝えすると、医療保険と重複する保障は省いて、がん保険独自の保障だけにしてしまっても問題ありません。

 

もちろん、重複するものも付けた方が保障は厚くなりますが、その分保険料も高くなります。
ただ、がんになった時に特に大きな支えとなるのは、がん保険独自の保障部分です。
そうであれば、重複する保障は省いて保険料を抑えつつも、がん保険独自の保障の方を重視して加入したいです。

 

そこでこのページでは、がん保険と医療保険で重複する保障内容がどんなものであるのかと、付けておきたいがん保険独自の保障について説明します。
それでは、はじめましょう!

 

がん保険と医療保険で重複する保障とは?

がん保険と医療保険で重複する3つの保障

まず、がん保険と医療保険で重複する保障についてご説明します。

 

医療保険には、さまざまな特約があり、その中にはがん保険と同じような保障内容となる「がん特約」もあります。
ただ、今回はあくまで、医療保険で多くの人が付けているであろう基本保障の部分でがん保険と重複しているものに絞って説明します。

 

がん保険の保障内容と重複する、医療保険の基本保障は次のとおり3つあります。

  • 入院給付
  • 手術給付
  • 先進医療保障

がん保険と医療保険で重複する3つの保障

 

ただ、重複しているとは言っても、がん保険と医療保険でその保障内容は微妙に異なります。
そのため、保障内容の違いとあわせて必要性を1つずつご説明します。

 

重複1入院給付

【保障内容例】
・がん保険:1日10,000円 日数:無制限
・医療保険:1日5,000円~10,000円 日数:60日または無制限

入院中の男性

がん保険と医療保険で重複する保障の1つ目が入院給付です。
入院した場合に1日あたり1万円程度の給付金が支払われる保障です。

 

がん保険と医療保険でこの保障を両方付けた場合、がんで入院すれば両方の保険から給付が受けられます。
そのため、差額ベッド代などに余裕をもって充てることができます。

 

ただ、がんの入院日数はそんなに長くありません。
厚生労働省の統計によると、がん患者の平均入院日数は19.9日となっています。
【出典】厚生労働省「患者調査の概況」(PDF)
入院日数が短いため、入院給付ではそこまで高額な給付を受けることはできません。

 

また、がん保険の入院給付はかつて「日数無制限保障」が売りでした。
ただ、最近では、医療保険でもがんによる入院の場合には、日数無制限で保障するものが増えています。
そのため、がん保険の入院給付をあえて重複してつける必要性は低いです。

 

重複2手術給付

【保障内容例】
・がん保険:入院・外来問わず20万円
・医療保険:入院中10万円 外来2.5万円

手術を受ける男性

がん保険と医療保険で重複する保障の2つ目が手術給付です。
入院中や外来で手術を受けた場合に、給付金が支払われるものです。

 

がん保険と医療保険両方で付けておけば、がん治療のために手術を受けた時に両方から給付が受けられます。

 

ただ、最近のがん治療は、以前ほど「手術」のみを重視して行われることは減ってきています。
放射線療法や化学療法とあわせた3大療法で治療を行うようになってきています。

 

そのため、がんでは手術だけではなく、他の治療法に対しての保障も重要となります。
医療保険に手術の保障が付いているのであれば、がん保険では「放射線療法」や「化学療法」を対象とした「治療給付」を優先して付けておきたいです。

 

重複3先進医療保障

【保障内容例】
・がん保険:実費分を負担。通算2,000万円まで(+交通費など)
・医療保険:実費分を負担。通算2,000万円まで(+交通費など)

がん保険と医療保険で重複する保障の3つ目が、先進医療保障です。
先進医療による治療を受けた際、その実費分や交通費が給付されます。

 

先進医療保障をがん保険と医療保険で付けておけば、両方から給付が受けられます。
(ただし、同じ保険会社のがん保険と医療保険であれば、どちらか一方からしか給付は受けられません。)

 

がん保険と医療保険の先進医療保障の違いは、対象となる疾病の違いです。
医療保険ではすべての疾病に対する先進医療が対象となりますが、がん保険ではがん治療のための先進医療のみが対象となります。
そのため、医療保険の先進医療保障があれば、がん治療のための先進医療も保障が受けられます。

 

よって、医療保険で先進医療保障がある場合には、がん保険で重複して付ける必要はありません。

 

ただし、先進医療保障は重複して付けておいても良い

先進医療を受ける男性

ただし、先進医療保障は両方の保険で付けておくと、両方の保険から給付を受けることができます。

 

がん治療のための先進医療(重粒子線治療・陽子線治療)は金額が300万円近くかかるため、2つの保険から実費分の給付を受ける場合には600万円を受け取ることができます。
がん治療を受けるにあたって、この金銭的余裕はかなり大きいです。

 

先進医療保障は、特約料金が100~200円程度と非常に安いです。
そのため、余裕があるのであれば先進医療保障は重複して付けておいても良いでしょう。
(ただし、先ほどもご紹介したとおり、別々の保険会社のがん保険と医療保険でないと両方から給付は受けられません。)

優先させたいがん保険独自の保障とは?

医療保険にはないがん保険独自の保障

診断を受けるおじいさん

ここまでご紹介したがん保険と医療保険で重複する保障は、あえてつけなくても問題ありません。
それよりは、せっかくがん保険に入るのであれば、がん保険独自の保障をしっかりと優先して付けておきたいです。

 

この場合に優先して付けておきたいがん保険独自の保障とは「がん診断給付」と「治療給付」です。

 

がん診断給付では、がんと診断を受けた時点で100万円程度のまとまった給付を受けることはできます。

 

治療給付は、先ほど「手術給付」のところで紹介した、放射線療法と化学療法を受けた際に20~50万円の給付を受けることができます。

 

これらの保障の良い点は、入院の有無に関係なく、まとまった金額の給付を受けることができるという点です。
がん治療のための入院は短縮傾向にあり、入院給付の重要度は年々下がっています。
ただ、上記2つの保障は入院短縮化というがん治療の変化に関係なく給付を受けることができます。

 

がん治療において金銭面の支えは大きい

がんは、進行度合いによっては長期間の治療を行う必要があるため時間とお金がかかります。
その際、まとまった給付を受けることができれば、金銭面での大きな支えとなります。

 

私自身、父のがん治療を数年間近くで見て感じましたが、金銭面の安心感は非常に大きいです。
病気である時点でものすごく不安なのに、そこで金銭面でも不安があったら本当につらいです。

 

そのため、治療を行うにあたってまとまった金額の給付を受けることができる、がん保険独自の保障は重要です。

医療保険とがん保険に入る場合には保障を自由に取り外しできるがん保険を選びたい

保障が重複する分はがん保険独自の保障充実に充てたい

FP吉田のポイント説明

ここまでご紹介したとおり、医療保険と重複するがん保険の保障については、基本的に付けなくても問題ありません。
保障が重複する分の保険料は、がん保険独自の保障を厚くする方に使いたいです。

 

なお、がん保険によっては、入院給付や手術給付が基本保障となっており、外せない場合もあります。
その場合は、重複する保障を取り外すのは諦めるしかありません。

 

保障が取り外しやすいがん保険も増えてきた

ただ最近では、基本保障をシンプルにして、多くの保障を特約にして取り外しができるようにしているがん保険も増えてきています。
チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアム」や、AIG富士生命の「新がんベスト・ゴールドα」と言ったがん保険がそうです。

 

もし、医療保険に加入している方ががん保険にも加入する場合には、こういったがん保険を選ぶことで必要な保障だけを選んでがん保険に加入することができます。

 

医療保険とがん保険の両方に入る場合には、保険料の無駄を省きつつ、必要な保障はしっかりと確保するようにしてみてくださいね。

 





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