がん保険の通院保障ではどんな内容のものを選べば良い?

がん保険の通院保障はどんな内容のものを選べば良い?

悩む男性

 

がんの通院治療が増えてきているから、最近のがん保険選びでは通院保障が重要になっていると聞きました。

 

でも、通院保障ってがん保険ごとにそんなに違いがあるようには思えないんですが、どんなものを選ぶのが良いんでしょうか?


 

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。

 

このサイトでも随所でご説明しているとおり、がんは入院主体の治療から通院主体の治療へと変化してきています。
そのために、通院に備える「通院保障」の重要性が高まってきています。

 

通院保障は多くのがん保険で取り入れられていますが、実はかなり内容の差が大きいです。
がん保険によっては、保障される日数が120日間のものや5年間のものがあるなど、かなり開きがあります。

 

そのため、選ぶ際にしっかりと長期保障が受けられるものを選ばないと、保障として付けた意味がほとんどなくなってしまいます。

 

そこでこのページでは、複数パターンが存在するがん保険の通院保障の違いを紹介し、どういったものを選ぶべきかをご紹介します。
それでは、はじめましょう!

 

がん保険の通院保障の最も基礎的な内容とは

医師

がん保険の通院保障は、基本保障になっているものと特約保障になっているものがあります。
ただ、どちらも基本的な内容は同じです。

 

がん治療や検査を目的として病院に通院した場合に、1日あたり5,000円~10,000円の給付が受けられます。

 

通院した場合に、1日単位で給付が受けられるというのはどのがん保険の通院保障でも同じです。
ただ、それ以外の給付条件の面で複数パターンに分かれます。

がん保険の通院保障で違いが出る点とは?

違いが出るのは「給付条件」

通院保障で違いがある点を給付条件で分類すると、次の2つのポイントに分けることができます。

  1. 保障対象範囲
  2. 保障日数

 

違い1保障対象範囲

保障対象範囲とは、どの「通院」を保障するのかという点です。
一言で「通院」と言っても、次の3つに分けることができます。

  1. 入院の有無を問わない通院
  2. 入院前の通院
  3. 退院後の通院

この3つをどこまで保障するのかで、通院給付の保障の厚さが分かります。

 

2と3は、入院前または退院後の通院が保障対象となります。
ポイントは、入院が伴っていないと保障対象とならないという点です。

 

1は、入院をしているかどうかに関係なく、がん治療のための全ての通院が保障の対象です。
そのため、入院が伴わなくても保障対象となります。

 

最も良いのは「入院の有無を問わない」もの

最も保障が厚いのは「1」の「入院の有無を問わない通院」を保障する通院保障です。
入院が関係ないので、1、2、3全てが保障対象となります。

 

2番目に保障が厚いのは、2と3を保障するものです。
入院を挟んだ通院全てが保障対象となります。

 

反対に、最も保障が乏しいものは3の「退院後の通院のみ」を保障するものです。

がん保険の通院保障の保障範囲

 

違い2保障日数

保障日数は、がん保険によってさまざまな設定のものがあります。
保障対象範囲の各パターンにあてはめて保障日数の例を紹介すると、次のようなものがあります。

 

1.「入院の有無を問わない通院」の保障日数

入院の有無を問わない通院の場合は、がんと診断確定した時点から保障対象期間となる場合が多いです。
「がん」と診断された後1年間を1通院期間として、その間120日間等の通院が保障されます。

 

また、1年経った後にまだ治療を継続していた場合には、更に1年間延長されるものもあります。

入院の有無を問わない通院保障の保障対象期間

 

2.「入院前の通院」の保障日数

入院前の通院が保障される場合には、がん治療のための入院開始の前日から遡及して60日間が保障対象期間となることが多いです。
保障される日数は、60日のうち通院した日全てが対象となるものや、退院後の通院とあわせて120日まで保障なるものなどがあります。

 

入院前の通院は、入院が決定してから保障範囲が決まるようになります。

入院前の通院保障の保障対象期間

 

3.「退院後の通院」の保障日数

退院後の通院保障は、退院した翌日から120日~365日間が保障対象期間となることが多いです。
その保障対象期間の間で、60日~120日分程度までの通院が保障されます。

退院後の通院保障の保障対象期間

選びたいのは「入院の有無を問わない」もの

複数パターンある通院保障の内、もっとも選びたいのは「入院の有無を問わない通院」を保障してくれるものです。

 

その理由は、最近のがん治療では、一度入院して手術を受けた後、長期間にわたって通院で放射線治療などを受けることが増えているからです。
実際に、私の父もがんで手術を受け退院した後、通院しながら治療を受けました。

 

入院が条件となってくるものの場合には、長期間の通院に対しては保障が足りなくなる場合があります。

 

対して、入院の有無を問わない通院を保障してくれるものは、入院の有無に関係なく保障を受けることができます。
また、がんと診断されてから最大で5年目までの通院が保障されます。

 

このように、入院を伴わない通院を長期間保障してくれるため、これからのがん治療に最適な内容となっています。

選びたくないのは退院後の通院だけを短期間保障するもの

困るFP吉田

通院保障で最も選ぶべきではないのは「退院後の通院」のみを短期間保障するものです。

 

がん治療の場合、入院前に通院で検査や診察を受けることがあります。
そのため、入院前の通院に対する保障も必要となります。

 

ただ、退院後の通院のみを保障するものでは、そういった入院前の通院の保障は受けられません。

 

また、退院後わずか120日の間の通院しか保障されないものもあります。
がん治療のための通院は長期間にわたります。
120日間しか保障が受けられないのであれば、がん保険の通院保障としては全く意味がありません。

 

そのため、退院後の通院のみを短期間保障する通院保障は付けるべきではありません。

 

がん保険の通院保障はそれぞれ違いが大きい

がん保険の通院給付は、一見同じに見えてもこのようにがん保険ごとに違いが大きいです。
通院保障を付ける場合には、ぜひ、しっかりと保障期間が用意されているものを選んでくださいね。

 

なお、各種がん保険の通院保障のみを以下のページで比較してランク付けしています。
通院保障を考える際にはぜひご覧ください。

 

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