新CURE Ladyはおすすめ?
女性向けの保険を検討しているんですが、オリックス生命の新CURE Ladyはおすすめですか?
メリットやデメリットがあれば教えてください。
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。
オリックス生命と言えば、男女共通の医療保険の新CUREの評判が良いですね。
そんなオリックス生命が出している、女性の保障に特化した医療保険が「新CURE Lady」です。
ただ残念ながら、新CURE Ladyは女性保険としてはおすすめとは言えません。
その理由は、他の女性保険に比べて女性保障の対象となる疾病が少なく、女性保障に割高感があるためです。
ただし、男女共通の医療保険部分は非常に良い内容となっています。
そのため、もし加入するのであれば、新CURE Ladyではなく新CUREの方をおすすめします。
このページでは、新CURE Lady特徴やメリット・デメリット、男女共通の新CUREとの違い等を紹介していきます。
では、はじめましょう!
「新CURE Lady」の特徴!
- 女性保障の内容は「入院給付の上乗せ」
- 上乗せ保障対象となる女性疾病は少ない方
- 妊娠中でも週数に関係なく加入可能
- 郵送・ネット加入だと選べるプランが制限される
- 先進医療保障が更新のない終身タイプ
- がんに備えるための「がん診断一時金」の給付条件が良い
新CURE Ladyの基本情報
まずは、新CURE Ladyの
- 加入可能年齢
- 保険料の支払い方法
などの基本的な情報をご紹介します。
基本情報
情報項目 | 内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
保険の保障される期間 | 終身(亡くなるまで) | ||
保険料の払込期間 | ・60歳まで ・65歳まで ・終身 |
||
加入可能な年齢 | ・60歳払込:16~55歳まで ・65歳払込:16~60歳 ・終身:16~80歳 |
払い込み年齢によって異なる。 | |
加入申込み方法 | 郵送 | ○ | 次の3タイプは加入不可。
・120日型 |
インターネット | ○ | ||
対面加入 | ○ | 保険ショップなど。 | |
保険料支払い方法 | ・口座引落し ・クレジットカード払い |
||
保険料払い込み方法 | ・毎月払い ・半年払い ・年払い |
||
保険料の払込免除制度 | 有り | ||
付帯サービス | ティーペック(T-PEC)の健康相談サービス | ||
資料がほしい場合 | インターネットからから取り寄せ可能 |
新CURE Ladyは妊娠中でも入れる?
新CURE Ladyは、妊娠中でも週数に関係なく加入することが可能です。
極端なことを言えば、出産予定日でも加入できます。
ただ、妊娠中の加入には、次の2つの場合の保障が付かないという条件となってしまいます。
- 異常妊娠(妊娠中毒症、子宮外妊娠等)
- 異常分娩(帝王切開、吸引分娩等)
年齢別保険料
2つの条件で保険料を算出
女性保険選びで重要となるポイントの1つが保険料です。
そこで、5歳刻みでの保険料をご紹介します。
保険料を計算するにあたっては次の条件で行っています。
- 保険料払込:終身払い
- 入院:1日5,000円、60日型
- 特約:先進医療特約のみ
なお、参考情報として()書きで、がんに備えるための以下の特約を付けた場合の保険料も記載しています。
(「がん診断一時金特約(100万円)」と「がん通院特約」を付けた場合です。)
年齢別保険料
加入年齢 | 女性の保険料 |
---|---|
20歳 | 1,697円 (2,822円) |
25歳 | 1,887円 (3,237円) |
30歳 | 1,967円 (3,612円) |
35歳 | 2,017円 (3,982円) |
40歳 | 2,177円 (4,517円) |
45歳 | 2,457円 (5,177円) |
50歳 | 2,842円 (5,947円) |
55歳 | 3,317円 (6,787円) |
60歳 | 3,927円 (7,752円) |
65歳 | 4,672円 (8,812円) |
保障内容を一覧で紹介
続いては、新CURE Ladyの保障内容を一覧でご紹介します。
男女共通の医療保険である「新CURE」と見比べていただくと分かるのですが、新CURE Ladyの保障内容は1つ以外すべて新CUREと同じです。
唯一違う点は、女性のための保障上乗せを行う「女性入院特約」が付いているという点です。
保障項目 | 保障金額の例 | 保障の概要 | |||
---|---|---|---|---|---|
入院給付 5,000円なら |
入院給付 10,000円なら |
||||
主契約 | 入院給付 | 金額 | 5,000円 | 10,000円 | ・3,000円~10,000円の範囲で設定できる |
日数 | 60日または120日から選択 | ・日帰り入院から対象 ・通算1,000日まで |
|||
女性入院特約 | 5,000円 | ・特定の女性疾病での入院給付5,000円上乗せ | |||
七大生活習慣病入院給付特則 | 三大・七大疾病での入院延長 | ・特定の疾病での入院を無制限に保障するための特則 | |||
手術給付 | 入院:10万円 外来:2.5万円 |
入院:20万円 外来:5万円 |
・健康保険適用の手術が対象 ・給付金額は定額型 |
||
特約 保障 |
先進医療特約 | 先進医療技術料と同額 | ・保障期間通算2,000万円まで | ||
がん一時金特約 | 10~100万円 | 10~200万円 | ・初回:診断時 ・2回目以降:入院時 ・回数:1年に1回まで ・初期がん(上皮内がん)も同額保障 |
||
重度三疾病一時金特約 | 50~100万円 | 100~200万円 | 【がん】 がん一時金特約と同様 【急性心筋梗塞】 【脳卒中】 入院開始時 回数:それぞれ1年に1回まで |
||
がん通院特約 | 5,000円 | 10,000円 | ・3,000円~10,000円の範囲で設定できる | ||
特定疾病保険料払込免除特則 | 以後の保険料の支払い免除 | ・がん(悪性)、急性心筋梗塞、脳卒中が対象。 ・適用条件は厳しめ |
出産時の保障は受けられる?
新CURE Ladyでは、出産時に保障が受けられるのは「帝王切開」の場合となります。
正常分娩での出産は保障対象とはなりません。
正常分娩が保障対象とならないのは、それが病気やケガではないからです。
ただし、これは新CURE Ladyに限らず、多くの女性保険が同じ扱いとなっています。
女性のための保障強化の内容
新CURE Ladyの女性保障は「入院給付の上乗せ」
続いては、新CURE Ladyで受けられる女性のための保障についてご説明します。
新CURE Ladyで受けられる女性のための保障は、入院給付の上乗せです。
対象の疾病で入院した場合に、入院1日につき入院給付金額に5,000円が上乗せ給付されます。
もし基本の入院給付が1日10,000円の設定であれば、15,000円が給付されます。
この給付上乗せは、1入院あたり60日を限度に、保険全体で通算1,000日までとなります。
女性保障の対象となる疾病
新CURE Ladyで女性保障の対象となるのは、大きく区分すると次の3種類の疾病となります。
- 女性特有の疾病
- ごく一部の女性に多い疾病
- 全てのがん
より具体的に、疾病の種類によって分類すると、新CURE Ladyで保障対象となるのは次のような疾病です。
(以下の分類は、他の女性保険も参考に当サイトで分類したものです。)
女性疾病の対象
疾病の分類 | 対象の可否 | 主な疾病 |
---|---|---|
がん | ○ | 全てのがん(悪性・上皮内) |
特定の良性新生物 | ○ | 乳房・子宮筋腫・腎尿路等 |
乳房・女性性器の疾患 | ○ | 女性骨盤臓器の炎症性疾患等 |
腎尿路の疾患 | × | 腎不全・膀胱炎等 |
血液の疾患 | × | 鉄欠乏性貧血等 |
甲状腺の疾患 | ○ | バセドウ病等 |
内分泌系の疾患 | × | 卵巣機能障害等 |
循環器系の疾患 | × | 低血圧等 |
消化器系の疾患 | × | 胆のう症等 |
筋骨格系の疾患 | × | 関節リウマチ等 |
妊娠・分娩等の合併症 | ○ | 切迫早産・帝王切開・高血圧性障害等 |
新CURE Ladyは11分類中5つが上乗せ保障の対象となっています。
一部、甲状腺の障害等の「女性に多い疾病」も対象に含まれていますが、主な対象は「女性特有の疾病」となります。
対象となる疾病の範囲としては、女性保険の中ではやや狭めとなっています。
「新CURE」との違い
違いは女性入院特約の有無のみ
新CURE Ladyと男女共通の新CUREの保障内容の違いは、「女性入院特約」の有無のみとなっています。
この特約は、新CURE Ladyの本体である、女性のための保障上乗せの特約です。
なお、新CURE Ladyと新CUREの違いとして、新CURE Ladyには「三大疾病」または「七大生活習慣病」を対象とした入院延長保障が無い、と説明されている場合もありますがそんなことはありません。
「新CURE+女性入院特約+七大生活習慣病入院給付特則」という組み合わせで加入することで、新CURE Ladyに三大疾病や七大生活習慣病での入院延長機能を付けることができます。
ただし、この組み合わせでの加入は、郵送やインターネットからは行うことができません。
保険相談サービス等での対面加入の場合にのみ可能となります。新CURE Ladyのメリット・デメリット
メリット
- 全てのがんも女性保障の給付対象となる
- がん一時金特約の給付条件が良い
- 先進医療保障特約が終身タイプ
メリット1全てのがんも女性保障の給付対象となる
メリットの1つ目は、全てのがんが女性保障の上乗せ給付の対象となるという点です。
新CURE Ladyでは、女性特有のがん以外にも、男女共通のがん(肺がん、胃がん等)も入院給付の上乗せ対象となります。
女性疾病への備えももちろん大事ですが、男女共通の疾病への備えもおろそかにはできません。
そんな中、性別に関係のないがんも上乗せ給付の対象となるのは安心感があります。
この点は、特に医療保険1本でがんにも備えたい場合に大きなメリットであるといえます。
メリット2がん一時金特約の給付条件が良い
メリットの2つ目は、がん一時金特約の給付条件が良いということです。
新CURE Ladyのがん一時金特約では、がんと診断された際に100万円等のまとまった給付を受けることができます。
そういった特約は他の女性保険でもありますが、新CURE Ladyの良いところは次の2つです。
- 給付が1年に1回を限度
- 上皮内新生物(初期がん)も同額保障
多くのがん診断一時金特約では、給付は2年に1回となっています。
そんな中、新CURE Ladyでは給付が1年に1回となるため安心感があります。
また、初期がんである「上皮内新生物」でも給付額が変わりません。
他のがん診断一時金特約では、上皮内新生物での給付額が10~50%に減額される場合があるため、そうしたものと比べるとメリットであるといえます。
メリット3先進医療保障特約が終身タイプ
メリットの3つ目は、先進医療保障特約が終身タイプであるということです。
先進医療の保障は、医療保険によって「終身タイプ」「定期タイプ(10年更新)」の2種類があります。
終身タイプは、加入後更新が無いため、加入時の特約料金がずっと続きます。
定期タイプは、主に10年で更新されるものが多いため、将来特約料金が値上げされる可能性があります。
現在は、多くの女性保険で先進医療保障特約の特約料金は安く設定されていますが、将来的に大きな値上げがないとは言い切れません。
そのため、終身タイプである新CURE Ladyは安心感が大きいです。
デメリット
- 「女性に多い疾病」はあまり対象とならない
- がん通院特約が単体で付けられない
デメリット1「女性に多い疾病」はあまり対象とならない
デメリットの1つ目は、「女性に多い疾病」はあまり対象とならないということです。
新CURE Ladyががん以外で女性疾病の対象としているものは、女性特有の疾病がほとんどです。
一部、「バセドウ病」等の甲状腺の疾病も含んでいますが、それ以外は女性特有の疾病となっており、「男女共通だけど女性に多い疾病」は上乗せの対象となりません。
せっかく女性のための保障強化を考えて女性保険を選ぶのであれば、女性に多い疾病も保障対象とする女性保険と比べるとデメリットとなってしまいます。
デメリット2がん通院特約が単体で付けられない
デメリットの2つ目は、がん通院特約が単体で付けられないということです。
新CURE Ladyには、がんで入院した後の退院後に通院した場合の通院保障特約を付けることができます。
こうした通院時の保障はがん保険では当たり前のものとなっており、医療保険でも特約で付けられるものが増えてきました。
ただ、新CURE Ladyでは、がん通院特約は「がん診断一時金」か「三大疾病一時金」とセットでないと付けることができません。
医療保険のがん通院保障は、加入しているがん保険にがんの通院保障が付いていない場合に、医療保険で付けておくという使い方ができるのですが、新CURE Ladyではそういった使い方はできません。
ただし、まだがん保険に入っておらず、新CURE Ladyだけでがんにも備えたい場合には、「がん診断一時金」とセットで付けておくことでよりがんへの備えを厚くすることができます。
【結論】新CURE Ladyはおすすめの女性保険?
ここまでご紹介してきたオリックス生命の新CURE Ladyですが、残念ながら女性保険としてはおすすめではありません。
女性保険としておすすめでないのは、女性保障の対象となる疾病の種類が少ないためです。
新CURE Ladyとほぼ同じ保障を提供する他の女性保険で、「女性に多い疾病」も幅広く上乗せ給付の対象とするものがあります。
そのため、女性保障を重視するのであればそうしたものを選んだ方が良いでしょう。
ただし、女性保障を付けずに、医療保険の「新CURE」として加入する場合はおすすめです。
特に、医療保険だけでがんの保障を考える場合には、がん診断一時金特約の給付条件が良いため、手厚く備えることができます。
手厚い女性保障がほしいならこちら
新CURE Ladyと同程度の保障でおすすめの女性保険は、「フレキシィS 女性専用タイプ」です。
内容や保険料は新CURE Ladyと同等ですが、先程の11分類が全て上乗せ保障対象となります。
そのため、女性特有の疾病だけではなく、女性に多い疾病にも手厚く備えることができます。
なお、更に手厚い女性保障がほしい場合には、「&LIFE 女性のための新医療保険Aプラス」がおすすめです。
こちらは、女性疾病の対象範囲が広く、給付上乗せとなる保障の種類も多くなっています。
より女性の保障を強化したい場合にはこれらも検討してみてください。
なお、これらの女性保険も含めて、おすすめの女性保険ランキングのページでは多くの女性保険をコメント付きでランク付けしていますので、そちらもあわせてご覧いただければと思います。
ぜひ、他の女性保険とも見比べて、じっくりと検討してみてくださいね。
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