女性特約を付けるか女性保険に入るかどちらが良い?
最近、医療保険の加入を考えています。
女性の病気に関する保障を充実させたいなと思っているんですが、女性保険に入るのと、医療保険に女性特約を付けるのとではどちらが良いんでしょうか?
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。
女性の方が女性疾病への備えを充実させる場合に、女性保険に入るべきか、それとも医療保険に女性特約を付けるべきかは悩むポイントですね。
結論からお伝えすると、そうした場合には、保障内容を比較してより充実している方を選ぶのが良いです。
ただし、保険料の違いにも着目する必要があります。
このページでは、女性疾病への保障を充実させる場合の女性特約と女性保険の選び方についてご説明していきます。
では、はじめましょう!
そもそも女性保険と女性特約は何が違う?
まず、そもそも論になりますが、女性保険と女性特約の関係性をご説明します。
女性保険と女性特約は、女性のための保障を厚くする機能において違いはありません。
どちらも、女性特有の疾病などで入院をした際に、入院給付等を上乗せしてくれます。
そのため、医療保険に女性特約を付けたものが女性保険であるといえます。
女性保険と女性特約を選ぶ際の3つのポイント
比較をする際の3つのポイント
女性の保障を重視したい場合に女性保険に入るべきか、医療保険に女性特約を付けるべきかですが、これは3つの軸で比較する必要があります。
- 女性疾病への保障の充実度
- 基本の保障の充実度
- 保険料の違い
ポイント1女性疾病への保障の充実度
女性保険と女性特約を比較する際の1つ目のポイントが、女性疾病に対しての保障の充実度です。
女性保険も女性特約も、女性疾病を対象に保障を上乗せするという仕組みは同じです。
しかし、「上乗せ対象とする疾病」と「上乗せ対象となる保障」の2つで違いがあります。
「上乗せ対象とする疾病」の違い
上乗せ対象とする疾病の違いとは、女性特有の疾病のみを上乗せ対象とするのか、それ以外も上乗せ対象とするのかということです。
女性保険や女性疾病では、保障の上乗せ対象となる疾病の範囲が保険会社によって異なります。
具体的に、対象の多さを比べてみると次の3つのパターンがあります。
充実度 | 女性特有の疾病 | 女性に多い疾病 | 男女共通のがん |
---|---|---|---|
最も対象が少ない | 対象 | 対象外 | 対象外 |
真ん中 | 対象 | 対象 | 対象外 |
最も対象が多い | 対象 | 対象 | 対象 |
このように、最も対象が多い女性保険や女性特約では、女性に関係する疾病以外にすべてのがんも保障上乗せの対象となります。
そのため、上乗せ対象とする疾病の種類は、保障の充実度に影響します。
「上乗せ対象となる保障」の違い
上乗せ対象となる保障の違いとは、どんな給付が上乗せの対象となるのかということです。
女性保険や女性特約で、上乗せの対象となることがある保障には次のようなものがあります。
- 入院給付
- 手術給付
- 放射線治療給付
このうち、「入院給付」はほぼすべての女性保険と女性特約で上乗せの対象となります。
ただ、「手術給付」と「放射線治療給付」は上乗せの対象とならないことも多いです。
できるだけ対象となる保障が多い方が、より充実した女性のための保障であるといえます。
ポイント2基本の保障の充実度
女性保険と女性特約を比較する際の2つ目のポイントは、基本の保障の充実度です。
ここでいう基本の保障とは、性別に関係なく保障が行われる部分です。
女性保険なら、女性の保障上乗せ以外の保障です。
医療保険+女性特約なら、医療保険部分の保障です。
せっかく女性のための保障が充実していても、ベースとなる基本の保障がイマイチだったら意味がありません。
そのため、女性のための保障以外の保障の充実度も比較しましょう。
ポイント3保険料の違い
女性保険と女性特約を比較する際の3つ目のポイントは、保険料の違いです。
どんなに保障内容が優れていても、保険料があまりに高いのでは意味がありません。
保険は、必要な保障のみをできるだけ安くが基本です。
気になる女性保険や女性特約があれば、それぞれの保険料を比較してみて、あまりに高くなるようであればそれは除外しましょう。
ただし、保障内容が充実すればするほど保険料は高くなることが多いです。
そのため、得られる保障に対していくらくらいまでなら保険料として許容できるのか、ということも考えておくと比較しやすくなります。
すでに医療保険がある人が女性のための保障を追加したい場合は?
女性特約だけを後から追加できることも
すでに医療保険に加入している方が女性のための保障の上乗せをしたい場合には、女性特約のみを後から追加するという方法もあります。
そうすることで、保険そのものを見直さずに女性のための保障を追加できます。
ただし、加入している保険への特約の追加ができるかどうかは、保険会社ごとに異なります。
そのため、女性特約を追加したい場合にはまず保険会社に可能かどうかを確認してみましょう。
少額短期保険で上乗せをするという方法もある
すでに医療保険に加入している人が女性のための保障を追加したい場合には、女性向けの少額短期保険に加入するという方法もあります。
少額短期保険とは、その名のとおり、一定金額までの保障額の定期保険を扱っている保険会社です。
エイチ・エスライフ少額短期保険株式会社の「女性サポート保険」は、女性特有の疾病のみを保障対象とする保険です。
そのため、女性特約のように使うことができます。
ただ、1年更新の定期保険であるため、更新のタイミングで若干ですが保険料が高くなります。
女性保険や終身タイプの医療保険の女性特約は一生涯保障となるため、そうした面では違いがあります。
【結論】女性保険と女性特約ならどちらが良いのか?
さて、女性保険に入るべきか、医療保険に女性特約を付けるべきかですが、より保障が充実しており保険料も許容できる方を選ぶべき、という結論となります。
ご説明してきたとおり、女性保険も女性特約も、女性疾病での給付上乗せという保障の方法に大きな違いはありません。
ただ、保障の方法は同じですが、対象となる疾病の広さや、上乗せ対象となる保障に違いがあります。
そのため、保障内容や保険料で比較して、より充実しており保険料も高すぎない方を選ぶべき、となります。
なお、女性保険を選ぶにあたっては、当サイトでも女性保険と女性特約をランキングでまとめていますのでご参考にしていただければ幸いです。
おすすめ女性保険と加入方法あれこれ
女性保険ランキング!(2019年版)
15種類以上の女性保険を、女性保障の充実度や保険料を基にランキングにまとめました。2019年で最もおすすめできる女性保険が分かります!
正常分娩が保障される保険
正常分娩(自然分娩)は病気やケガではないため、通常は女性保険で保障を受けることができません。ただ、ごく一部には保障が受けられる保険も存在します。
帝王切開と女性保険の関係
出産には自然分娩と帝王切開等がありますが、実は帝王切開を経験すると女性保険に加入しづらくなる可能性があります。女性保険と帝王切開の関係をご紹介します。
専門家の力を借りる3つのメリット
女性保険選びでは、専門家の力を借りて選ぶと付けられる保障の種類が増えるというメリットがあります。女性保険選びで専門家の力を借りるメリットを紹介します。