エイチ・エスライフ少額短期保険の「女性サポート保険」はおすすめ?
女性の保険に入りたいと思っているんですが、エイチ・エスライフ少額短期保険の「女性サポート保険」はおすすめですか?
メリットやデメリットがあれば教えてください。
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。
女性のための保険を取り扱っている少額短期保険の1つが、エイチ・エスライフ少額短期保険です。
その、エイチ・エスライフ少額短期保険が販売している女性保険が「女性サポート保険」です。
そんな「女性サポート保険」ですが、残念ですが加入はおすすめではありません。
理由は複数ありますが、最大の理由は女性疾病のみしか保障対象とならず、男女共通の保障が得られないためです。
そのため、一生涯の医療保障として考える場合には保障が物足りないものとなってしまいます。
このページでは、女性サポート保険の特徴や、メリット・デメリットをご紹介します。
それでは、はじめましょう!
「女性サポート保険」の特徴!
- 「女性疾病」だけしか保障されない!(男女共通の疾病はほぼ対象外)
- 保障対象となる女性疾病の種類は多い
- 1年更新の定期保険
- 妊娠中は6か月目まで加入可能
- 正常分娩(自然分娩)は保障対象外
「女性サポート保険」の基本情報
まず、女性サポート保険の基本情報をご紹介します。
なお、女性サポート保険は1年更新の定期保険です。
一生保障が続くタイプの保険ではないためご注意ください。
情報項目 | 内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
保険の保障される期間 | ・1年更新 ・最長90歳まで |
||
保険料の払込期間 | 保険の保障期間と同様 | ||
加入可能な年齢 | 15歳~79歳 | 更新は89歳まで可能 | |
加入申込み方法 | 郵送 | ○ | |
インターネット | ○ | ||
対面加入 | ○ | 代理店で対面加入が可能。 ただし、代理店は少ない。 |
|
保険料支払い方法 | ・口座引落し ・クレジットカード払い |
||
保険料払い込み方法 | ・毎月払い ・年払い |
||
保険料の払込免除制度 | 無し | ||
付帯サービス | 無し | ||
資料がほしい場合 | インターネットから取り寄せ可能 |
女性サポート保険は妊娠中でも入れる?
女性サポート保険は、妊娠6か月目までは加入することが可能です。
ただし、加入にあたっては、一定期間子宮などの出産に関する部位が不担保(保障対象外)扱いになる特約が付きます。
そのため、その妊娠中に帝王切開等の異常分娩となった際でも保障を受けることはできません。
加入・更新時の保険料はいくら?
ここからは、女性保険選びでのポイントの1つとなる保険料をご紹介します。
保険料を計算するにあたっては次の条件で行っています。
- 入院:1日5,000円
- 特約:女性特定手術特約
なお、死亡保障も付けることができますが、今回は一般的な女性保険に合わせて死亡保障は付けずに保険料を算出しています。
女性サポート保険の年齢別保険料
加入年齢 | 女性の保険料 |
---|---|
20歳 | 1,291円 |
25歳 | 1,550円 |
30歳 | 1,622円 |
35歳 | 1,511円 |
40歳 | 1,502円 |
45歳 | 1,629円 |
50歳 | 1,602円 |
55歳 | 1,843円 |
60歳 | 1,986円 |
65歳 | 2,362円 |
保障内容を一覧で紹介
続いては、重要な保障内容を一覧でご紹介します。
太字にしている部分を見ていただくと分かるとおり、女性特有の疾病のみを保障する保険となっています。
保障項目 | 保障金額の例 | 保障の概要 | |
---|---|---|---|
主契約 | 女性疾病入院給付金 | 5,000円等 | ・所定の女性疾病で入院したとき ・日帰り入院から60日まで ・通算1,095日まで |
女性疾病退院給付金 | 2.5万円等 | ・所定の女性疾病で7日以上入院して退院したとき ・入院給付金の5日分 |
|
特約 保障 |
女性特定手術給付金 | ・5、10、20万円 | ・所定の女性疾病で手術を受けた時 |
女性特定がん診断給付金 | 20万円等 | ・はじめて女性特定がんと診断されたとき | |
特定障害給付金 | 20万円等 | ・ケガで所定の治療を受けたとき ・骨折・肩の脱臼・腱の断裂・じん帯損傷・半月板損傷が対象 |
|
死亡保険金 | 100万円等 | ・死亡したとき |
出産時の保障は受けられる?
女性サポート保険では、正常分娩は保障対象外となります。
しかし、これは他の多くの女性保険でも同様となっています。
しかし、異常分娩(帝王切開、吸引分娩など)は保障対象となります。
帝王切開に対して女性特定手術給付、出産後の入院に対して女性疾病入院給付が給付されます。
また、帝王切開は入院日数が10日以上になることが多いため、退院給付金も給付される場合があります。
女性のための保障内容
女性サポート保険は女性疾病のみを保障する保険
女性サポート保険は、女性疾病のみを保障する保険です。
多くの女性保険とは異なり、男女共通の疾病は保障対象となりません。
なお、女性疾病に対しての保障は次のものがあります。
- 入院給付
- 退院給付
- 手術給付(特約)
- がん診断給付(特約)
女性保障の対象となる疾病
女性サポート保険で女性保障の対象となるのは、大きく分ける次の3種類の疾病です。
- 女性特有の疾病
- ごく一部の女性に多い疾病
- 全てのがん
より具体的に、疾病の種類によって分類すると、「女性サポート保険」で保障対象となるのは次のような疾病です。
(以下の分類は、他の女性保険も参考に当サイトで分類したものです。)
女性サポート保険の女性疾病の対象
疾病の分類 | 対象の可否 | 主な疾病 |
---|---|---|
がん | ○ | がん(悪性・上皮内) |
特定の良性新生物 | ○ | 乳房・子宮筋腫・腎尿路等 |
乳房・女性性器の疾患 | ○ | 女性骨盤臓器の炎症性疾患等 |
腎尿路の疾患 | ○ | 腎不全・膀胱炎等 |
血液の疾患 | ○ | 鉄欠乏性貧血等 |
甲状腺の疾患 | ○ | バセドウ病等 |
内分泌系の疾患 | ○ | 卵巣機能障害のみ |
循環器系の疾患 | ○ | 低血圧等 |
消化器系の疾患 | ○ | 胆のう症等 |
筋骨格系の疾患 | ○ | 関節リウマチ等 |
妊娠・分娩等の合併症 | ○ | 切迫早産・帝王切開・高血圧性障害等 |
女性サポート保険では11分類中11種類全てが女性保障の対象となります。
また、他の女性保険ではあまり対象となることがない「心疾患」「脳血管疾患」「高血圧性疾患」「糖尿病」も対象となります。
そのため、女性疾病のみを保障する保険ではありますが、女性疾病に上記の疾病も含まれるため、結果的には一部の男女共通の保障も保障対象となります。
女性サポート保険のメリット・デメリット
メリット保障対象となる女性疾病が多い
女性サポート保険のメリットは、保障対象となる女性疾病が多いという点です。
女性サポート保険は、主契約で女性疾病のみを保障する保険ではありますが、対象となる疾病には女性特有のもの以外も含みます。
「がん」や「女性に多い疾病」も含まれており、更に心疾患なども含まれているため、保障対象となる女性疾病の多さは女性保険の中でもトップクラスとなっています。
デメリット男女共通の疾病が保障されない
デメリットは、男女共通の疾病が保障されないという点です。
この保険は、入院や手術・がん診断時に男女共通の疾病は保障対象となりません。
メリットで挙げたとおり、一部の「女性に多い疾病」は保障対象となりますが、それもあくまで男女共通の疾病の一部となります。
そのため、男女共通の疾病の多くは保障対象となりません。
もし、一生保障が受けられる医療保障が必要な場合には、この保険では対応することはできません。
【結論】「女性サポート保険」はおすすめの女性保険?
ここまでご紹介してきた「女性サポート保険」は、残念ですがおすすめではありません。
その理由は、まず女性疾病のみしか保障対象とならないという点があります。
生命保険会社の女性保険のように、男女共通の医療保障+女性保障を得ることができません。
また、がん診断給付特約等の特約を付けることもできますが、がん診断時の給付金額としては物足りない金額となっています。
通常、がん保険のがん診断給付金のほとんどは給付額が100万円以上となっており、しかも複数回の給付が受けられます。
その給付金でその後のがん治療に備えるわけですが、この保険では最大で40万円の給付を1回受けられるだけとなります。
そのため、がんに備えるための保険としても物足りません。
基本となる保険に先に入りたい
「男女共通の医療保障+女性保障」がほしい場合には、生命保険会社が出している終身タイプの女性保険に加入する必要があります。
生命保険会社の女性保険では、一生保障が続き、また男女共通の疾病も保障対象となります。
加えて、がん診断特約が付けられるものを選ぶことで、手厚くがんにも備えることができます。
そのため、まずは終身タイプの女性保険を検討してみてください。
なお、終身タイプの女性保険については、女性保険ランキングページでコメント付きでランキングにまとめています。
ぜひ、さまざまな女性保険を検討してみて、保障内容に納得できる女性保険を選んでみてくださいね。
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