メディケア生命の「メディフィットA女性専用パック」はおすすめ?
メディケア生命の「メディフィットA女性専用パック」という女性保険はおすすめですか?
女性のための保険に入りたいと思っているですが、どれが良いのか決めかねています。
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。
メディケア生命では、男女共通の「メディフィットA」の女性版として、「メディフィットA女性専用パック」を扱っています。
そんなメディフィットA女性専用パックですが、残念ながら女性保険としてはおすすめではありません。
ただ、メディフィットAは女性保障以外の保障は良いものとなっています。
そのため、男女共通の医療保険としての加入や、がんへの備えを目的に加入する分にはおすすめできます。
このページでは、そんなメディフィットA女性専用パックの女性保障の特徴や、メリット・デメリットをご紹介していきます。
では、はじめましょう!
「メディフィットA女性専用パック」の特徴!
- 女性保障の内容は「入院給付の上乗せ」
- 上乗せ保障対象となる女性疾病が少ない
- 全てのがんで女性給付の上乗せが日数無制限で受けられる
- 妊娠中でも週数に関係なく加入することができる
- 先進医療保障に5万円の一時金が付いている
- 三大疾病の保険料免除に「上皮内新生物(初期がん)」が含まれる(他の女性保険にはない点)
メディフィットA女性専用パックの基本情報
まず簡単に、
- 加入可能な年齢
- 保険料の払い込み期間
等の、基本的な情報をご紹介します。
情報項目 | 内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
保険の保障される期間 | 終身(亡くなるまで) | ||
保険料の払込期間 | ・60歳まで ・65歳まで ・80歳まで ・終身払い |
||
加入可能な年齢 | ・20歳~85歳 | ||
加入申込み方法 | 郵送 | ○ | |
インターネット | ○ | ||
対面加入 | ○ | 保険ショップなど | |
保険料支払い方法 | ・口座引落し ・クレジットカード払い |
||
保険料払い込み方法 | ・毎月払い ・半年払い ・年払い |
||
保険料の払込免除制度 | 有り | ||
付帯サービス | ティーペック(T-PEC)の健康相談サービス | ||
資料がほしい場合 | インターネットから取り寄せ可能 |
メディフィットA女性専用パックは妊娠中でも入れる?
メディフィットA女性専用パックは、妊娠中の加入について特に週数での基準はありません。
妊娠中に入れるかどうかはその人の告知内容次第となります。
ただ加入できたとしても、一定期間次の2つの保障が付かない条件での加入となります。
- 異常妊娠(妊娠中毒症、子宮外妊娠等)
- 異常分娩(帝王切開、吸引分娩等)
年齢別の保険料
女性保険選びの重要なポイントの1つが保険料です。
女性のための保障内容はどの女性保険も似ていることが多いため、保険料の違いも見過ごせない要素の1つとなります。
保険料を計算するにあたっては次の条件で行っています。
(メディフィットA女性専用パックの「シンプルレディプラン」です。)
- 保険料払込:終身払い
- 入院:1日5,000円、60日型 三大疾病入院無制限
- 手術:手術Ⅰ型
- 特約:先進医療特約のみ
なお、参考情報として()書きで、がんに備えるための「がん診断特約(50万円)」を付けた場合の保険料も記載しています。
メディフィットA女性専用パックの年齢別保険料
加入年齢 | 女性の保険料 |
---|---|
20歳 | 1,705円 (2,165円) |
25歳 | 1,890円 (2,430円) |
30歳 | 2,035円 (2,680円) |
35歳 | 2,210円 (2,980円) |
40歳 | 2,475円 (3,390円) |
45歳 | 2,875円 (3,930円) |
50歳 | 3,400円 (4,615円) |
55歳 | 4,050円 (5,420円) |
60歳 | 4,890円 (6,450円) |
65歳 | 5,985円 (7,720円) |
保障内容を一覧で紹介
ここからは、具体的な保障内容を見ていきます。
一覧で、メディフィットA女性専用パックの主契約や特約保障をご紹介します。
ただ、保障内容自体は男女共通の「メディフィットA」と全く同じものとなっています。
保障項目 | 保障金額の例 | 保障の概要 | |||
---|---|---|---|---|---|
入院給付 5,000円なら |
入院給付 10,000円なら |
||||
主契約 | 入院給付 | 金額 | 5,000円 | 10,000円 | |
日数 | ・60日 ・120日 |
・日帰り入院から対象 ・保障期間通算1,000日まで |
|||
女性疾病入院特約 | 5,000円 | ・所定の女性疾病等が対象 ・給付日数は主契約に準ずる ・がんの場合は日数無制限 |
|||
手術給付 | <入院中> 【Ⅰ型】 一律2.5万円 【Ⅱ型】 ・5万円 ・10万円 ・20万円 <外来> 一律2.5万円 |
<入院中> 【Ⅰ型】 一律5万円 【Ⅱ型】 ・10万円 ・20万円 ・40万円 <外来> 一律5万円 |
・Ⅰ型かⅡ型から選択 ・60日間に1回を限度 ・給付金額は定額型 ・入院、外来、入院給付額による違いがない |
||
放射線治療給付 | 5万円 | 10万円 | ・60日間に1回を限度 | ||
骨髄移植術給付 | 5万円 | 10万円 | ・骨髄提供者側は対象外 | ||
特約 保障 |
先進医療給付金 | ・先進医療技術料と同額 ・5万円の一時金 |
・技術料は通算2,000万円 | ||
入院一時給付特約 | 最大10万円 | ・入院時の一時金保障 ・日帰り入院から対象 ・退院後180日以内の入院の場合、別の疾病であっても1回の入院とみなされ2回目は支払い対象外となる |
|||
通院治療給付 | 3,000円 | ・通院時の保障 ・退院後180日以内の通院を30日まで保障 ・「がん」の場合は退院後5年以外を日数無制限で保障 |
|||
7大生活習慣病入院特約 | 5,000円上乗せ | ・入院給付金額を上乗せ 【対象】 ・7大生活習慣病 【給付日数】 120日、180日、無制限(入院給付の方により変化) |
|||
がん入院特約 | 5,000円上乗せ | ・がんによる入院の場合に入院給付額を上乗せ ・給付日数は無制限 |
|||
抗がん剤治療特約 | 5万円 | ・入院中・外来を問わず、抗がん剤治療を行ったら給付 ・給付は月に1回で通算限度回数なし |
|||
がん診断特約 | 50万円 | ・がん診断時点の給付金 ・上皮内がんも対象 【初回給付条件】 ・がんと診断確定時 【2回目以降の条件】 ・1回目から2年以上経過後、1回目のがんで入院したとき |
|||
3大疾病保障特約 | 50万円 | ・がん・急性心筋梗塞・脳血管疾患を対象とした一時金 ・給付はどれか1回のみ ・がんは上皮内新生物(初期がん)も対象 |
|||
3大疾病保険料払込免除特約(払込み免除) | 以後の保険料の支払い免除 | 【対象】 ・がん ・急性心筋梗塞 ・脳血管疾患 |
出産時の保障は受けられる?
メディフィットA女性専用パックでは、正常分娩での出産時には保障が受けられません。
保障が受けられない理由は、正常分娩が病気ではないためです。
これはメディフィットA女性専用パックに限らず、多くの女性保険が同じ扱いとなっています。
ただし、帝王切開や吸引分娩等の異常分娩の場合には給付を受けることができます。
その場合、手術給付や入院給付が給付対象となります。
女性のための保障強化の内容
メディフィットA女性専用パックの女性保障は「入院上乗せ」
メディフィットA女性専用パックでの女性疾病への保障内容をご紹介します。
メディフィットA女性専用パックでは、後述する女性疾病での入院時に保障が受けられます。
対象の疾病で入院した場合に、入院給付金の上乗せ給付が行われます。
上乗せされる金額は、入院1日あたり5,000円です。
もし、主契約のベースとなる入院給付金が1日10,000円であれば、女性保障とあわせて15,000円が給付されます。
この女性疾病を対象とした入院給付は、1回の入院で主契約の入院給付と同じ日数分(60日か120日)まで保障されます。
また、保険期間全体を通しての通算保障日数は1,000日となっています。
ただ、がん(悪性新生物・上皮内新生物)での入院の場合は、日数無制限で上乗せ保障されます。
女性保障の対象となる疾病
メディフィットA女性専用パックで女性保障の対象となるのは、大きく分ける次の3種類の疾病です。
- 女性特有の疾病
- ごく一部の女性に多い疾病
- 全てのがん
より具体的に、疾病の種類によって分類すると保障対象となるのは次の疾病です。
(以下の分類は、他の女性保険も参考に当サイトで分類したものです。)
メディフィットA女性専用パックの女性疾病の対象
疾病の分類 | 対象の可否 | 主な疾病 |
---|---|---|
がん | ○ | 全てのがん(悪性・上皮内) |
特定の良性新生物 | ○ | 乳房・子宮筋腫・腎尿路等 |
乳房・女性性器の疾患 | ○ | 女性骨盤臓器の炎症性疾患等 |
腎尿路の疾患 | × | 腎不全・膀胱炎等 |
血液の疾患 | × | 鉄欠乏性貧血等 |
甲状腺の疾患 | ○ | バセドウ病等 |
内分泌系の疾患 | × | 卵巣機能障害等 |
循環器系の疾患 | × | 低血圧等 |
消化器系の疾患 | × | 胆のう症等 |
筋骨格系の疾患 | × | 関節リウマチ等 |
妊娠・分娩等の合併症 | ○ | 切迫早産・帝王切開・高血圧性障害等 |
メディフィットA女性専用パックでは11分類中5つが上乗せ保障の対象となっています。
この5つという数字ですが、他の女性保険に比べると対象となる疾病が少ない部類となります。
最近の女性保険では、11分類全てが上乗せの対象となるものも多く、そうした女性保険と比べると、メディフィットA女性専用パックの保障対象は見劣りしてしまいます。
男女共通の「メディフィットA」との違い
違いは女性入院特約の有無のみ
メディフィットA女性専用パックと、男女共通のメディフィットAの違いは、女性のための入院保障の上乗せがあるかどうかだけです。
もともと、メディフィットAには女性を対象とした「女性疾病入院特約」がありましたが、それを最初からセットしたものが「女性専用パック」です。
他に女性のための保障の追加も行われていないため、女性専用パックと男女共通のメディフィットAで保障内容の違いはありません。
メディフィットA女性専用パックのメリット・デメリット
メディフィットA女性専用パックのメリット
男女共通のメディフィットAの解説ページでご紹介しているとおり、メディフィットAには次のようなメリットがあります。
- 保険料が安い水準となっている
- 全ての保障で「がん」に上皮内新生物が含まれる
- 先進医療給付で5万円の一時金が給付される
- 通院給付でがんは日数無制限保障となる
- 保険料払込免除で「上皮内新生物」が対象となる
- T-PECの健康相談サービスがついている
そこで、今回はあくまで女性保険としてのメリットをご紹介します。
メリットがんの場合は上乗せ給付が日数無制限で保障される
メリットは、がんの場合は上乗せ給付日数無制限で保障されるという点です。
メディフィットA女性専用パックでは、女性疾病と全てのがんで入院給付の上乗せが受けられます。
このうち、女性疾病については主契約の入院給付と同じ60日か120日が保障期間となります。
ただ、全てのがんについては上乗せ給付の保障日数が無制限となっています。
このように、がんで保障日数が無制限になるのは他の女性保険ではほぼみられません。
また、この保険では、主契約の入院給付でもがんが無制限保障となります。
そのため、がんで入院した場合、主契約と女性保障の両方の給付が保障日数無制限となります。
メディフィットA女性専用パックのデメリット
デメリット上乗せ保障の対象となる女性疾病の範囲が狭い
デメリットは、上乗せ保障の対象となる女性疾病の範囲が狭いということです。
先ほどもご紹介したとおり、メディフィットA女性専用パックでは、上乗せ保障の対象となる疾病が11分類中5種類となっています。
これは、他の女性保険に比べると少ない方となってしまいます。
また、「女性に多い疾病」もほとんど対象となっていません。
女性に多い疾病の例としては、「膀胱炎」「関節リウマチ」「低血圧症」等があります。
女性保険は女性のための保険ではありますが、女性特有の疾病だけでなく、女性に多い疾病も保障対象となっている方が安心感があります。
他の女性保険がそうした女性に多い疾病を対象としている以上、対象とならないのはデメリットとなってしまいます。
【結論】メディフィットA女性専用パックはどんな人におすすめの女性保険?
ここまでご紹介してきたメディケア生命「メディフィットA女性専用パック」ですが、女性保険としてはおすすめできませんが、医療保険としてはおすすめです。
女性保険としておすすめできない理由
女性保険としておすすめできないのは、保障対象となる女性疾病の範囲が狭いからです。
せっかく女性保険に入って女性のための保障を強化するのであれば、対象となる疾病が少しでも多いものの方が良いです。
他の女性保険の方が対象となる疾病が多い以上、別のものを選びたいです。
医療保険としてはおすすめの理由
「医療保険としてはおすすめ」というのは、女性保障を抜きにすれば、基本の医療保険部分はよくできているためです。
特に、がんに備えるための保障が多くそろっており、医療保険でがんにも備えるという場合に使いやすいです。
保険料払込免除特約の条件に「上皮内新生物(初期がん)」が入っているのは、この医療保険以外にはありません。
女性保障を重視せずバランスの取れた医療保険を選びたい場合に男女共通の「メディフィットA」に加入するのははおすすめできます。
女性保障を重視したい場合には
女性保障を重視して女性保険を選ぶ場合には、主に次の2つの女性保険がおすすめとなります。
- 三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 女性のための新医療保険Aプラス」
- 東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit NEO 女性プラン」
これら2つは、女性に多い疾病の多くが保障対象となり、なおかつ「入院上乗せ」以外の女性のための保障も付いています。
そのため、女性保障を重視する場合には、ぜひ上記2つの女性保険も検討してみてください。
なお他にも、おすすめの女性保険ランキングのページでは多くの女性保険をコメント付きで紹介していますので、そちらもあわせてご覧いただければと思います。
ぜひ、複数の女性保険について資料を見る等してじっくりと検討してみてくださいね!
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