タバコを吸っていると収入保障保険が高くなる?
収入保障保険への加入を考えています。
私は喫煙者なのですが、喫煙していると保険料が高くなると聞きました。
最もお得に加入するためにはどうしたら良いでしょうか?
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。
収入保障保険は「ノンスモーカー割引」や「健康優良体割引」という保険料の割引制度があります。
そのため、タバコを吸わず健康な方の方が保険料が安くなります。
特に喫煙者の方は保険料が高くなりがちなのですが、それでもできるだけ保険料は安くしたいですよね。
ただ、収入保障保険では、喫煙者の方でもできるだけ保険料を安くする方法はあります。
このページでは、喫煙者の方や健康状態に自信がない方に向けて、少しでも安く収入保障保険に加入するための方法をご紹介します。
では、はじめましょう!
喫煙者の方は「割引制度のない」収入保障保険を選ぼう!
喫煙者や健康状態に自信がない方が収入保障保険を選ぶ場合のポイントは、リスク細分化条件による保険料割引が「無い」収入保障保険を選ぶといものです。
保険料割引が有る場合
保険料割引制度がある収入保障保険では、健康状態によって保険料に傾斜が付けられています。
そのため、喫煙者の方等は割引の割を食って、割高な保険料を支払うこととなっています。
保険料割引が無い場合
しかし、保険料割引制度が無い収入保障保険は、全員の保険料が平等になっています。
そのため、健康な人にとっては保険料が高くなりますが、喫煙者の方等にとっては、割引制度がある収入保障保険より保険料が安くなります。
このような違いがあるため、喫煙者や健康状態に自信がない方は、保険料割引制度のない収入保障保険を選んだ方が良いです。
割引の有無で実際に保険料はどの程度違う?
保険料割引制度によってどの程度保険料に違いがあるのか、具体的に、
- 保険料割引制度が有る収入保障保険の喫煙者の保険料
- 保険料割引制度が無い収入保障保険の保険料
を比べてみます。
保険料割引制度が有る収入保障保険では、チューリッヒ生命の「収入保障保険プレミアム」を用います。
保険料割引制度が無い収入保障保険では、オリックス生命の「Keep」を用います。
保険料は次の条件で計算します。
保険料計算条件
- 年金月額 : 月10万円
- 満期年齢 : 60歳
- 最低保証 : 5年
なお「収入保障保険プレミアム」では喫煙者が該当する「標準体」の保険料を記載します。
加入年齢 | 割引が【有る】保険 | 割引が【無い】保険 | ||
---|---|---|---|---|
チューリッヒ生命 「収入保障保険プレミアム」 |
オリックス生命 「Keep」 |
|||
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
30歳 | 3,780円 | 2,640円 | 2,960円 | 1,930円 | 40歳 | 4,310円 | 2,800円 | 3,420円 | 2,100円 | 50歳 | 4,410円 | 2,660円 | 3,690円 | 加入不可 |
割引が無い方が2割程度安い!
見ていただくと分かるとおり、喫煙者の方の場合、保険料割引制度が無い「Keep」の方が、保険料割引制度がある「収入保障保険プレミアム」より保険料が2割程度安くなっています。
「収入保障保険プレミアム」は、収入保障保険の中でも保険料が安い方です。
それでも、喫煙者の方であれば割引制度がない「Keep」の方が安くなっています。
割引制度がない収入保障保険の中から選ぼう!
ここまでご紹介してきたように、喫煙者や健康に自信がない方は「保険料割引制度が無い」収入保障保険を選ぶことで保険料を安く抑えることができます。
ただし、保険料割引制度が無い収入保障保険の種類は多くありません。
私が確認しているものは次のとおりです。
- オリックス生命「Keep」
- ジブラルタ生命「高度障害療養加算型家族収入保険」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの収入保障2」
この3つであれば、保険料の安さ的にオリックス生命の「Keep」一択かなという感じはします。
禁煙をして「非喫煙者」区分に挑むと言う方法もある
喫煙者の方であっても、一定期間禁煙することで「非喫煙者」区分での加入に挑むことができます。
割引きのある収入保障保険で最も保険料が安くなる「非喫煙者優良体」という区分の保険料であれば、Keepよりも保険料が安くなる場合がほとんどです。
(まれに、Keepの方が保険料が安い場合もあります。Keepってすごいですね…。)
多くの保険会社では、喫煙をしているというだけで最も保険料が高い「標準体」に区分されてしまいます。
そのため、保険料割引制度がある収入保障保険で保険料を安くするためには、必ず「非喫煙者」区分になる必要があります。
「非喫煙者」区分になるためには1年禁煙しないといけない
「非喫煙者」区分に該当するためには、次の2つのステップをクリアする必要があります。
- 1年間の禁煙(ごくまれに2年間のものもあり)
- コチニン検査をクリアする
ステップ11年間の禁煙(ごくまれに2年間のものもあり)
1つ目のステップが「1年間の禁煙」です。
これは、健康状態の告知で告知書に記入する必要があります。
告知書は自己申告なので、実は1年禁煙していない場合でも「禁煙している」と告知することはできます。
ただし、その嘘がばれると保険契約が解除されてしまうため、告知書で嘘をつくのはNGです。
ステップ2コチニン検査をクリアする
2つめのステップが「コチニン検査」です。
コチニン検査とは、ニコチンが体内に入って代謝される「コチニン」の有無を調べる検査です。
これは、専用の器具を使い唾液の採取をして調べます。
(私が検査したときにはこちらの器具を使いました。)
コチニンは、体内からニコチンが抜けるまでは検出されます。
どのくらいで抜けるかは諸説あるようですが、完全に抜けるには半年必要なようです。
(ただ、2週間程度で検出されなくなることもあるようです。)
そのため、ちゃんと禁煙してから望まないと「非喫煙者」区分は狙えません。
また、副流煙を吸っている方でも「コチニン検査」に引っかかってしまうこともあります。
そのため、普段から副流煙を吸いやすい環境にいる方の場合は、できるだけ副流煙を避ける必要があります。
「喫煙」以外にも健康状態の問題があることにも注意
ご紹介してきたとおり、喫煙者や健康状態に自信が無い方が収入保障保険に入るには次の2つの選択肢があります。
- 割引制度が無い収入保障保険を選ぶ
- 1年間禁煙する
ただ個人的には、加入を決めたらできるだけ早めに検討してほしいと考えています。
というのも、収入保障保険の加入には、喫煙の有無以外に「健康状態」も関係してくるからです。
万一、時間をかけて検討したり、禁煙している間に健康状態が悪化してしまうと、最悪の場合保険そのものに加入できなくなることも考えられます。
そうならないよう、加入できるうちに早めに加入を行ってほしいです。
もちろん検討はしっかり行う必要はありますが、ぜひご自分の健康状態も考慮に入れて検討するようにしてみてくださいね。
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