「楽天生命レディ」には入るべき？メリット・デメリットを紹介！

こんにちは！
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。

楽天生命は、医療保険で「楽天生命ロング」や「楽天生命ピンポイント」のような面白い保険を販売しています。
そんな楽天生命の女性保険が「楽天生命レディ」になります。

さて、楽天生命レディですが、残念ながら一生涯の女性保険としてはおすすめできません。
ただし、一定期間のみ保障を上乗せしたい場合には、検討候補に加えてみても良いでしょう。

このページでは、楽天生命レディの詳しい内容やメリット・デメリットをご紹介していきます。
では、はじめましょう！

保障内容の前に、楽天生命レディに関する基本的な情報を見ていきましょう。

• 保険の保障期間
• 加入可能年齢

と言った事をご紹介します。

なお、以下でも記載していますが、楽天生命レディは10年更新の定期保険となっています。

「楽天生命レディ」は妊娠中でも入れる？

「楽天生命レディ」は、妊娠中でも告知を行うことで加入可能です。
特に週数による加入制限はありませんが、加入できるかどうかは告知の内容も含めて総合的に判断されます。

また、妊娠中に加入できたとしても、加入から一定期間は「妊娠・出産」に関する異常を原因とする帝王切開等の手術や入院は保障されない特別条件が付きます。
特別条件がどの程度続くのかは、その個人個人の健康状態の審査内容によって変わります。

保険選びの1つの要素が保険料です。
いくら保障内容が良くても、保険料が割高であれば加入するメリットは激減してしまいます。

そこで、楽天生命レディの保険料を5歳刻みでご紹介します。

なお、楽天生命レディで加入時に自由に選べる点は1つしかありません。
「女性疾病で入院したときの給付金」のみです。
今回は、その給付金額を10万円にした場合の保険料をご紹介します。

また、この保険は10年更新の定期保険であるため、加入から10年経過後の更新時にはその時点の年齢での保険料が適用になります。

楽天生命レディの年齢別保険料

ここからは、具体的な保障内容を見ていきます。

1つ重要なのは、楽天生命レディは他の女性保険とは保障の仕組みが違うということです。
一般的な女性保険は、「男女共通の疾病の保障＋女性特有の疾病の保障」となっています。

しかし、楽天生命レディでは、女性特有の疾病の保障のみを行う仕組みとなっています。

そのため、一般的な女性保険のように男女共通の疾病は保障対象となりません。
以下は全て女性特有の疾病のみを対象とした保障です。

出産時の保障は受けられる？

楽天生命レディでは、異常分娩での出産時に「女性疾病支援給付」の保障対象となります。
異常分娩とは、帝王切開や吸引分娩等の正常分娩以外の分娩を指します。

なお、正常分娩は病気たケガではないため保障対象とはなりません。
ただ、これは他の女性保険でも同様であるため、楽天生命レディだけがそうであるというわけではありません。

保障内容その1女性疾病支援給付

女性疾病支援給付は、所定の女性特有の疾病を対象とした入院給付です。

しかし、入院給付とは言っても、一般的な女性保険のように1日あたりの給付ではありません。
入院開始時に、10万円または20万円のまとまった給付を受けることができます。

これは日帰り入院から対象となるため、短期～中期入院時にはメリットとなります。
しかし、長期入院となった場合には、10～20万円では自己負担額が不足する場合もあるため、長期入院の場合には保障が足りなくなる可能性が高いです。

保障対象となる女性疾病

女性疾病支援給付は、女性特有の疾病のみを対象とした保障です。
保障対象となる女性疾病をまとめると次のようになります。
（なお、以下の分類は、他の女性保険も踏まえて当サイトで分類したものです。）

このように、楽天生命レディでは11分類中5種類が対象となります。
あくまで、女性特有の疾病のみしか保障対象とならないため仕方ありませんが、他の女性保険と比べると保障対象になる疾病は少ないです。

保障内容その2女性特定ガン治療給付

女性特定ガン治療給付は、がんと診断された時点でまとまった給付が受けられるものです。
がん保険のメインの保障である「がん診断給付金」と同じ内容となっています。

給付対象は、所定の女性特有のがんのみとなっており、男女共通のがんは保障対象となりません。
給付は2年に1回を限度として何度でも給付を受けることができます。

なお、1回目の給付と2回目以降の給付では条件が次のように異なります。

1回目の給付条件

初めて所定の女性特有のがんと診断確定されたとき

2回目以降の給付条件

所定の女性特有のがんで入院したとき

2回目以降は条件が厳しくなる

このように、1回目は「診断」、2回目以降は「入院」が給付の条件となっています。
この条件は、がん保険的にみるとやや厳しめな条件となります。

がん保険のがん診断給付金では、2回目以降も「診断」や「治療」を条件として給付が受けられるものがあります。
しかし、「入院」が条件の場合には、そういったものと比べると給付を受けるまでのハードルが高くなってしまいます。

保障対象となる女性疾病

女性特定ガン治療給付は、女性特有のがんのみを対象とした保障です。
対象となる疾病は、先ほどの「女性疾病支援給付」よりもさらに少なく、次のようになります。

• 乳がん
• 子宮がん
• 卵巣がん

（悪性新生物と上皮内新生物の両方が対象となります。）

対象が女性のがんのみに絞られてしまうため、通常のがん保険や女性保険のがん特約と比べるとかなり少なくなります。

保障内容その3乳房再建給付

乳房再建給付は、乳がんが原因で乳房を切除した後、乳房再建手術を受けた際に給付が受けられます。

乳房再建手術は健康保険が適用になる場合もありますが、それでも医療費の自己負担額は高額になりがちです。
（以下は、健康保険適用後の自己負担の目安額です。）

• 自家組織による再建 ： 30万円～60万円
• ティッシュ・エキスパンダー ： 10万円～20万円
• シリコンインプラント ： 30万円程度

【出典】NPO法人エンパワリングブレストキャンサー『乳房再建手術Hand Book』

この給付は、こうした乳房再建手術に備えるための保障となっています。

メリット女性のための保障の上乗せに使いやすい

メリットは、女性のための保障の上乗せに使いやすいということです。

この保険は女性疾病しか保障対象とならないため、一生涯の医療保障としては不向きです。
しかし、対象が女性疾病のみであるため、すでに医療保障がある場合に女性保障を強化する際に使いやすいです。

たとえば、子育て期間中のみ女性保障を上乗せしたいというような場合です。

また、40代以降に加入する場合に保険料が安めとなっています。
そうした点からも、一定期間の保障上乗せとして使いやすいです。

楽天生命レディのデメリット

• 一生涯の保障としては使えない
• 他の女性保険に比べると保障対象となる疾病が少ない

デメリット1一生涯の保障としては使えない

デメリットの1つ目は、一生涯の保障としては使えないという点です。

先ほどメリットでもご説明したとおり、80歳以降は保障を受けることができないため一生涯の女性保険としては使うことができません。

もともと、女性疾病のみを一定期間保障するという仕組みの保険であるため仕方ないですが、一生涯の医療保障が必要な場合にはこの保険は使うことはできません。

デメリット2他の女性保険に比べると保障対象となる疾病が少ない

デメリットの2つ目は、他の女性保険に比べると保障対象となる疾病が少ないという点です。

他の生命保険会社の終身タイプの女性保険では、保障対象となる女性疾病として次の3つのものが含まれることがほとんどです。

1. 女性特有の疾病
2. 女性に多い疾病
3. 全てのがん

しかし、楽天生命レディでは、1の「女性特有の疾病」のみしか保障対象となりません。
そのため、他の女性保険と比べると保障対象となる疾病はかなり少なくなっています。

もちろん、そういった仕組みゆえに保険料が安くなっているともいえますが、保障対象となる疾病が少ないというのはデメリットであるといえます。

ご紹介してきた「楽天生命レディ」ですが、残念ながら女性保険としてはおすすめできません。

おすすめできないのは、一生涯の医療保障としては使うことができないからです。
また、保障対象となる女性疾病の範囲が狭いという点も他の女性保険と比べると気になります。

ただ、すでに一生涯の医療保障がある場合に、一定期間のみ保障を強化したい場合には検討してみても良いでしょう。
入院時のまとまった保障や、がんと診断された場合の保障を、全年齢でそこまで保険料が高額にならずに付けることができます。

ベースとなる女性保険がない場合はそちらを先に検討したい

もし、ベースとなる終身タイプの女性保険や医療保険がない場合には、そちらへの加入を先に検討したいです。

終身タイプの女性保険では、男女共通の疾病の保障があり、更に特定の女性疾病では追加の保障を受けることができます。
また、保障期間が一生涯であるため、亡くなるまで保障が続きます。

そうした終身タイプの女性保険としてのおすすめには次のようなものがあります。

• 三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 女性のための新医療保険Aプラス」
• メットライフ生命の「フレキシィS 女性専用タイプ」
• 東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit NEO 女性プラン」

これらは、保障対象となる女性疾病の範囲がとても広く、なおかつ男女共通の保障も充実しています。

なお、当サイトのおすすめの女性保険ランキングでは、他にもさまざまな女性保険を独自のコメント付きでランキングにまとめて紹介しています。

ぜひ、さまざまな女性保険を検討されたうえで、内容や保険料の金額に納得できるものを選んでみてくださいね。

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