エイ・ワン少額短期保険の「エブリワン」はおすすめ?
現在妊娠中なんですが何も保険に入っていません。
妊婦の友達から、エイ・ワン少額短期保険の「エブリワン」に入るのをすすめられたんですが、この保険はおすすめですか?
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー兼サラリーマンのFP吉田です。
エイ・ワン少額短期保険の「エブリワン」は男女共通の医療保険です。
特に「女性保険」というわけではないのですが、この保険が妊婦さんにすすめられるのには1つ理由がります。
それは妊娠が分かってからの加入でも、その妊娠の異常分娩(帝王切開等)が保障されるということです。
通常、妊娠が分かってから保険に入っても、その妊娠の異常分娩は保障されません。
ただ、この保険では加入時の妊娠から保障対象となるため、無保険状態の妊婦さんにおすすめされます。
とは言え、加入を検討するにあたっては「保障内容」「保険料」もしっかりと検討する必要があります。
そこでこのページでは、エブリワンの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
では、はじめましょう!
「エブリワン」の特徴!
- 女性保険ではなく男女共通の医療保険(ただしやや女性向けの内容)
- 妊娠中は28週目まで加入可能
- 妊娠中の加入でもその時の妊娠から保障対象となる
- 不妊治療中でも加入できる(とてもレア)
- 1年更新の定期保険
「エブリワン」の基本情報
まず初めに、エブリワンの「加入可能年齢」や「保障期間」等の基本的な情報をご紹介します。
なお、この保険は定期タイプの保険であり、1年ごとに更新があります。
生命保険会社の終身タイプの医療保険や女性保険のように一生保障ではないためご注意ください。
情報項目 | 内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
保険の保障される期間 | ・1年更新 ・最長90歳まで |
||
保険料の払込期間 | 保険の保障期間と同様 | ||
加入可能な年齢 | 10歳~84歳 | 更新は89歳まで可能 | |
加入申込み方法 | 郵送 | ○ | 郵送申し込みの場合、契約までの目安は20日 |
インターネット | ○ | ネット申し込みの場合、契約までの目安は5日 | |
対面加入 | × | ||
保険料支払い方法 | ・口座引落し ・クレジットカード払い |
||
保険料払い込み方法 | ・毎月払い | ||
保険料の払込免除制度 | 無し | ||
付帯サービス | 無し | ||
資料がほしい場合 | インターネットから取り寄せ可能 |
「エブリワン」は妊娠中でも入れる?
エブリワンは、妊娠28週目までは加入することが可能です。
(以前は妊娠32週目まで加入できましたが、2017年6月1日から変更されました。)
後述するとおり、妊娠中の加入であってもその妊娠の健康保険が適用になる症状(切迫流産や帝王切開等)が保障対象となります。
加入・更新時の保険料はいくら?
続いては、保険選びの目安の1つとなる保険料をご紹介していきます。
エブリワンは、入院1日当たりの保険金額をもとに次の2つのコースが設定されています。
- 5,000円コース
- 7,000円コース
今回は、他の女性保険等でも一般的な5,000円コースでの保険料をご紹介します。
エブリワンの年齢別保険料
加入年齢 | 女性の保険料 |
---|---|
20歳 | 2,180円 |
25歳 | 2,660円 |
30歳 | 2,540円 |
35歳 | 2,610円 |
40歳 | 2,520円 |
45歳 | 2,610円 |
50歳 | 3,040円 |
55歳 | 3,340円 |
60歳 | 3,810円 |
65歳 | 4,410円 |
エブリワンの保障内容を一覧で紹介
ここからは、エブリワンの保障内容をご紹介していきます。
エブリワンに特約保障は無く、全て主契約となっています。
保障項目 | 保障金額の例 | 保障の概要 | |
---|---|---|---|
主契約 | 入院保険金 | 5,000円 | ・病気やケガで入院したとき ・日帰り入院から60日まで |
入院一時金 | 2.5万円 | ・5日以上の入院で給付 ・入院給付金の5日分 |
|
手術一時金 | 5万円 | ・手術を受けたとき ・入院中の手術が対象 |
|
長期入院一時金 | 2.5万円 | ・1入院で61日以上の入院となったとき |
出産時の保障は受けられる?
エブリワンは、帝王切開や吸引分娩等の異常分娩は保障対象となります。
しかし、正常分娩は保障対象外となっています。
保障されない理由は、正常分娩は病気やケガではないためです。
なお、同様の理由で公的な健康保険や他の多くの女性保険も正常分娩は保障対象外となっています。
エブリワンのメリット・デメリット
「エブリワン」のメリット
- 妊娠中の加入でもその妊娠が保障される
- 不妊治療中の方も加入することができる
メリット1妊娠中の加入でもその妊娠が保障される
メリットの1つ目は、妊娠中の加入でもその妊娠が保障されるという点です。
冒頭でもご紹介したとおり、エブリワンは妊娠が分かってから加入した場合でも、その妊娠中の健康保険が適用になる症状が保障対象となります。
例えば、次のような症状です。
- 妊娠中毒症で入院
- 切迫早産で入院
- 帝王切開での出産
こうした妊娠中の入院や手術に対して、入院保険金や手術保険金が適用となります。
他の多くの医療保険や女性保険では、妊娠中の加入の場合その妊娠は保障対象外となります。
そのため、何も保険に入っていない妊婦さんの場合、帝王切開での出産となった場合に医療保険での保障が受けられず自己負担が生じる可能性があります。
(公的な健康保険は適用となります。)
しかし、エブリワンでは妊娠中の加入でも、その妊娠から帝王切開などが保障対象となるため、妊娠中・出産時に入院や手術が必要となった時に自己負担を大きく軽減することが可能です。
告知内容次第では保障されない場合もある
ただし、妊娠中の加入でも、告知内容次第では保障対象とならない場合もあります。
- 加入時点で異常分娩の可能性を医師から告げられている
- 過去に切迫早産となった
- 過去に帝王切開で出産している
これらは一例ですが、こういった場合には加入時に告知を行う必要があり、妊娠・出産に関する保障が対象外となります。
メリット2不妊治療中の方も加入することができる
メリットの2つ目は、不妊治療中の方も加入することができるという点です。
多くの医療保険では、不妊治療を行っていると加入を行うことができません。
しかし、エブリワンは不妊治療を行っている方の個々の状況に合わせて、一定期間の不担保(保障対象外)部位を設定する等して加入ができます。
そのため、不妊治療中で保険に加入できずに困っている場合にはお助け保険となってくれます。
ただし、不妊治療の費用を保障する保険ではないため、その点には注意が必要です。
「エブリワン」のデメリット
デメリット保険料が高め
エブリワンのデメリットは、妊娠中の加入で保障が受けられる保険の中では保険料が少し高めという点です。
妊娠中の加入でもその妊娠から保障が受けられる保険はいくつかありますが、エブリワンはその中でも保険料が高めな方です。
保障内容に違いがあるため単純に比較はできませんが、保障内容の違いを考慮してもやや高めの印象を受けます。
加入年齢 | エイ・ワン少額短期 エブリワン |
ABC少額短期 ABCおかあさん保険 |
エクセルエイド少額短期 エクセルエイドの 普通保険 |
---|---|---|---|
20歳 | 2,180円 | 1,470円 | 1,044円 |
30歳 | 2,540円 | 1,850円 | 1,175円 |
40歳 | 2,520円 | 1,670円 | 1,503円 |
50歳 | 3,040円 | 1,920円 | 2,221円 |
こうした少額短期保険の保険は、妊娠期間中だけ保障を上乗せするような使い方が向いています。
その場合「妊娠中のお守り」的な存在となるため、最低限の保障を安い保険料で確保できることが選ぶ際の大きなポイントとなります。
そのため、保険料が高いというのは大きなデメリットとなってしまいます。
【結論】「エブリワン」はおすすめの保険?
ご紹介してきた「エブリワン」ですが、残念ながら加入はおすすめではありません。
エブリワンは、妊娠中の加入でもその妊娠から保障が受けられるというのが大きな特徴となっています。
そのため、妊娠中で無保険状態の妊婦さんに良い内容ではあるのですが、いかんせん保険料が高めです。
他にもその妊娠から保障が受けられる、より保険料が安い保険がある以上、残念ながらあえてこちらをおすすめする理由がありません。
妊娠中でも加入できる保険でおすすめなのは?
なお、妊娠中でも加入できて、その出産から帝王切開時等の保障が開始される保険でおすすめなのは次の2つです。
ABCおかあさん保険は、正常分娩も保障される数少ない少額短期保険です。
(ただし、妊娠中の加入の場合には、その出産では正常分娩は保障されません。)
また、エクセルエイド普通保険は、保険料がかなり安めの少額短期保険です。
そのため、保険料を節約しつつ出産に備えることができます。
ぜひ、さまざまな保険を検討して、納得できるものを選んでみてくださいね!
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