収入保障保険ランキングではここをチェック!
・更新日:2019年2月2日 ・公開日:2017年7月4日
このページでは、万一の場合の死亡保障を非常に安く準備することができる「収入保障保険」について、保障内容を比較して紹介していきます。
私自身も収入保障保険に加入しているため、細かい違いも考慮してランキングにまとめました。
保険料について
保険料は、性別ごとに30歳、40歳、50歳の保険料を掲載しています。
保険料の計算は、できるだけ同じ条件となるように行っています。
ただし「最低保証期間」のみ完全にそろえることができないため、表内の「保険料算出の条件」で計算に用いた条件を記載しています。
なお、収入保障保険には健康状態等による保険料の割引制度が有ります。
今回、表内では割引適用後の保険料を掲載しています。
ただし、割引のない場合の保険料についても、「標準体」の保険料として掲載しています。
健康状態に自信のない方や、喫煙者の方はそちらの保険料をご覧になってみてください。
ランキングの決め方
ランキングを決めるにあたっては保険料の安さを重視していますが、安い代わりに保障が物足りないものもあるため、保障内容等も含めた次の点を総合的に考慮して決めています。
- 保険料の安さ
- 保険料割引の有無と条件
- 特約の保険料免除の有無と条件
- 三大疾病を対象とした給付特約
- 保険金給付事由
ランキング表でのチェックポイント!
保険料の健康体割引条件
収入保障保険では「健康状態」や「喫煙の有無」で保険料に割引を設けているものが多いです。
こうした健康体割引が受けられると、非常に安く加入することができます。
しかし、割引条件は保険会社によって違いがあります。
そこで、各保険会社の保険料割引条件の種類と基準を記載しました。
表内コメント欄右下の「健康体割引条件」にマウスを載せてをタップしていただくと詳細が表示されます。
特約の三大疾病保険料免除
収入保障保険では、特約で三大疾病を対象とした保険料免除があります。
有料の特約ではありますが、「がん」等の際に保険料が免除される保障が得られます。
ただし、この特約は保険会社ごとに違いが出やすい部分です。
そこで、特約での保険料免除の対象と適用条件を表内に詳しく記載しました。
コメント欄右下の「三大疾病保険料免除」にマウスを載せてをタップしていただくと詳細が表示されます。
家族のために備える!収入保障保険ランキング!
保険会社名 商品名 |
保険料 | 保険料算出の条件 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年齢 | 男性 | 女性 | |||||||||
コメント | |||||||||||
三井住友海上あいおい生命 |
30歳 | 3,600円 | 2,520円 | 【保険料算出の条件】 ・年金月額 15万円 ・保険期間 60歳まで ・最低保証 2年間 ・保険料区分 健康優良体 |
|||||||
40歳 | 3,985円 | 2,730円 | |||||||||
50歳 | 加入不可 | 加入不可 | |||||||||
参考 | 標準体の保険料標準体の場合
標準体(割引無し)の保険料例
|
||||||||||
最適な収入保障保険と出会うために知っておきたい4つのポイント!
ここからは、ご自分に合う最適な収入保障保険を選ぶためのポイントをご紹介していきます。
収入保障保険は、加入者の死亡時に遺族に毎月保険金が支払われるという点はどれも同じです。
そのため、まず保険料の安さと言うのが最も大きなポイントになります。
ただし、保険料の価格競争はある程度落ち着いており、保険料の安さでは違いが出づらくもなっています。
そのため、保険料以外の保障内容の違いに着目して、どういったことに備えたいかを考えて選ぶ必要があります。
そこで、以下では収入保障保険のメインの保障部分以外の違いを基に、選び方のポイントをご紹介していきます。
さーっと流す程度でも良いのでご覧いただければ幸いです。
(以下の項目名をクリックしていただくと該当部分まで移動します。)
ポイント1「死亡」以外のどこまでのリスクに備えるのか
1つ目のポイントは、収入保障保険でどこまでのリスクに備えるのか、と言うことです。
収入保障保険は、死亡時と高度障害時での保険金給付がメインとなっています。
しかし、一部の収入保障保険では、更にそれ以外の状態でも給付が受けられる特約を付けられるものがあります。
- 三大疾病での給付が受けられる
- 所定の要介護状態や就業不能状態で給付が受けられる
三大疾病での給付が受けられる
一部の収入保障保険では、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の三大疾病で所定の状態になった場合でも給付が受けられる特約が用意されています。
この特約を付けることで、加入者が生存中に特定の疾病で保険金給付状態に該当した場合に保険金の給付を受けることができます。
給付金の給付を受けるための条件は各収入保障保険で微妙に違いがあります。
あくまで一例ではありますが、次のような条件であることが多いです。
対象疾病 | 適用条件 |
---|---|
がん(悪性新生物) | 初めて「がん」と診断確定を受けた時 |
急性心筋梗塞 | 以下のいずれか ①治療を目的とした「手術」 ②治療を目的とした20日以上の入院 |
脳卒中 | 以下のいずれか ①治療を目的とした「手術」 ②治療を目的とした20日以上の入院 |
また、給付が受けられる期間については、「2年間」や「5年間」、「保険期間満了まで」など、自分で選択することができます。
こうした三大疾病で給付が受けられる特約がある収入保障保険は次の3つがあります。
- メットライフ生命「マイディアレスト」
- ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ」
- T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障」
所定の要介護状態や就業不能状態で給付が受けられる
三大疾病とは別に、所定の要介護状態や就業不能状態でも給付が受けられる収入保障保険も存在します。
こちらは、給付対象となる範囲三大疾病だけに限定せずに「要介護状態」や「働けない状態」まで拡大したものです。
収入保障保険に「民間介護保険」や「就業不能保険」をセットにしたような内容になっています。
要介護状態の認定では、主に公的介護保険制度の「要介護2以上」という基準が用いられます。
また、就業不能状態の判定では、医師による「60日以上の労働不能状態」という判断が求められます。
こうした収入保障保険は多くありませんが、次のようなものがあります。
- 三井住友海上あいおい生命「&LIFE 総合収入保障」
- 東京海上日動あんしん生命「家計保障定期保険NEO 就業不能保障プラン」
保障の範囲を拡大するかは保険料と要相談
こうした三大疾病や就業不能状態に対しての保障は、備わっていればそれだけ手厚い保障が受けられるのは間違いありません。
ただし、これらの保障を付けることによって保険料は一気に高くなります。
そのため、どこまで手厚い保障が必要かは保険料を見た上で、よく検討する必要があります。
個人的には、サラリーマンや公務員の方であれば、こうした手厚い備えは無くても問題ないと考えています。
死亡時の保障をメインとする収入保障保険でも、保障が大きく不足することは無いでしょう。
理由は、健康保険組合から「傷病手当金」として給与の2/3程度の給付が受けられるからです。
反対に、自営業者の方であれば、就業不能状態への備えは検討してみても良いでしょう。
自営業者の方が加入している割合が高い「国民健康保険」には、傷病手当金がありません。
そのため、万一の場合の収入の減少に備える必要があります。
(ただし、万一に備えられるくらいの充分な蓄えがあれば必要ありません。)
ポイント2保険料の割引が受けられるか否か(主に喫煙の有無)
2つ目のポイントは、保険料の健康体割引が受けられるか否かと言う点です。
これは、喫煙者の方にとっても重要なポイントです。
収入保障保険のほとんどでは、喫煙の有無や健康状態の違いにより保険料の割引制度を設けています。
主に、次の3つの条件で基準を満たすことで割引が受けられます。
(保険会社によっては、1つのみ、または2つのみの場合もあります。)
- 喫煙の有無 :1年以内の有無、要コチニン検査
- BMI値 : 18.0<BMI値<27.0
- 血圧値 : 最高140mmHg未満、最低90mmHg未満
これらの条件を満たした場合、「非喫煙優良体割引」が適用された最も安い保険料で申し込むことができます。
(割引の名称は保険会社ごとに違いがあります。)
しかし、割引条件に1つしか該当しなかったり、喫煙したりする方の場合には割引があまり受けられず、非喫煙者優良体割引に比べると高い保険料になってしまいます。
収入保障保険では、保険料の安さが選ぶ際の最も大きな基準となります。
そのため、「非喫煙者優良体」に該当できず高い割引が受けられない場合には、別の保険会社で申し込んでみる等して、できるだけ高い割引が受けられるものを選びたいです。
喫煙者や健康状態に自信が無い方の場合
喫煙者や健康状態に自信が無い方は、収入保障保険の割引が受けられない可能性が高いです。
そうした方の場合には、保険料割引制度が無い収入保障保険を選んでみると良いです。
保険料割引制度が無い収入保障保険は以下の3つがあります。
- オリックス生命「Keep」
- ジブラルタ生命「高度障害療養加算型 家族収入保険」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの収入保障2」
健康体割引が無い収入保障保険の場合、保障内容が同じであれば加入者ごとに保険料の違いがありません。
また、保険料割引制度がある収入保障保険の割引が適用されない保険料よりも安くなっています。
具体的に、保険料割引制度の有無による保険料の違いを比べてみると分かりやすいです。
加入年齢 | 割引が【有る】保険 | 割引が【無い】保険 | ||
---|---|---|---|---|
あいおい生命 「&LIFE 新収入保障」 |
オリックス生命 「Keep」 |
|||
標準体の保険料 | 保険料 | |||
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
30歳 | 3,540円 | 2,320円 | 2,960円 | 1,930円 | 40歳 | 4,120円 | 2,510円 | 3,420円 | 2,100円 | 50歳 | 4,270円 | 加入不可 | 3,690円 | 加入不可 |
このように、保険料の割引が受けられない場合には、割引制度が無い収入保障保険の方が保険料が安くなります。
そのため、どうしても割引が受けられなさそうな場合には、そうしたものを選びたいです。
ポイント3最低保証期間は基本的には短めで
3つ目のポイントは、最低保証期間の設定についてです。
最低保証期間とは、保険期間の中で保険金支払事由(死亡等)が起きた時に最低限支払いを保障する期間です。
収入保障保険では、保険金は1か月単位の分割で給付されます。
そして、保険金が支払われるのは保険期間の最後の月までとなっています。
そのため、保険期間終了直前で保険金の支払いが開始されると、ほとんど保険金を受け取ることはできません。
例えば、保険期間が30年の収入保障保険で、加入者が29年目で死亡したとしても、死亡保険金は30年目までの1年間しか給付されません。
最低保証期間が3年ある場合
しかし、最低保証期間がある場合には異なります。
先ほどの例で3年の最低保証期間が設けられている場合、29年目で死亡したとしても、死亡保険金は32年目までの3年間給付されます。
この最低保証期間は、全ての収入保障保険についていますが、選択できる期間は保険ごとに異なります。
ただ、多くの収入保障保険では次の期間のどちらかを選ぶようになることが多いです。
- 2年
- 5年
また、他には1年、3年、6年、10年等から選べるものもあります。
最低保証期間は基本的には短く
最低保証期間ですが、収入保障保険の使い道によって異なりますが、基本的には短めに設定しておくことをおすすめします。
加入用途ごと考えると、次の範囲内で設定しておけば問題ないでしょう。
- 配偶者の年金受給までの死亡保障として:1~2年
- 子供が自立するまでの死亡保障として:2~5年
- 団体信用生命保険の代わりとして:選べる中で最短
最低保証期間は長くすればするほど保険料が高くなります。
1~2年程度であれば毎月の保険料が100円程度高くなるだけですが、5年や10年を選ぶと加入年齢によっては1,000円以上保険料が高くなります。
1,000円の違いが20年続いたら、その総額は24万円にもなります。
冒頭でもご説明したとおり、収入保障保険を選ぶ際に保険料の安さは非常に大きなポイントです。
もちろん保障もしっかり確保する必要はありますが、あまりにも保険料が高くなるような保障を付けての加入は避けるべきです。
ポイント4特約での「保険料払込免除」の条件が良いかどうか
ポイントの4つ目は、特約での「保険料払込免除」です。
保険料払込免除とは、指定された条件に該当した場合にそれ以降の保険料の払込が免除される制度です。
保険料は免除となりますが、保障はその後も継続します。
多くの収入保障保険には、主契約で最初から「不慮の事故」を対象とした保険料払込免除が付いています。
しかし、それとは別に、特約で「三大疾病保険料払込免除」を付けることができます。
三大疾病とは「がん」「心疾患」「脳血管疾患」を指すのですが、三大疾病保険料払込免除では収入保障保険ごとに次の2つの点で大きな違いがあります。
- 対象となる疾病の種類
- 保険料免除条件
違い1 対象となる疾病の種類
実は「三大疾病」とはいっても、対象となる疾病の種類の多さによって2つの種類があります。
対象の疾病が多いものと少ないものを比べると次のような違いがあります。
疾病の部位 | 対象が【多い】 | 対象が【少ない】 |
---|---|---|
がん | 悪性新生物 (ごくまれに「上皮内新生物」) |
悪性新生物 |
心臓 | 心疾患 | 急性心筋梗塞 |
脳 | 脳血管疾患 | 脳卒中 |
特に「心臓」と「脳」で違いが大きいです。
例えば「心臓」を例にとると、対象が多いものでは対象の疾病が「心疾患」として指定されています。
反対に、対象が少ないものは「急性心筋梗塞」となっています。
急性心筋梗塞は心疾患の1つの疾患にすぎませんが、心疾患では他にも「心筋症」や「心不全」も含みます。
これは「脳」についても同様で、「脳血管疾患」の方が対象が多くなっています。
このように、一言で「三大疾病」と言っても、対象となる疾病に違いがあります。
違い2 保険料免除条件
違いの2つ目は、実際に保険料が免除されるための条件です。
三大疾病保険料免除では、その病気になっただけでは保険料は免除されません。
その病気を原因として「所定の状態」になった場合に免除となります。
その所定の状態が各保険で異なります。
条件はさまざまなものがあるのですが、最も条件がやさしいものと厳しいものを比べてみると次ような違いがあります。
対象の疾病 | 条件がやさしい場合 | 条件が厳しい場合 |
---|---|---|
免除条件 | ||
がん | 初めて「がん」と診断確定を受けた時 (どの保険会社も同一条件) |
|
心疾患 | 治療を目的とした「入院」 | 以下のいずれか ①治療を目的とした「手術」 ②医師による60日以上の労働制限 |
脳血管疾患 | 治療を目的とした「入院」 | 以下のいずれか ①治療を目的とした「手術」 ②医師による60日以上の言語障害等の診断 |
こちらの条件面でも「心臓」と「脳」で違いが大きいです。
条件がやさしいものでは「入院」のみで保険料が免除されるのに対して、厳しいものでは「手術」や「60日上の制限」が付きます。
「入院」については、今回の例のように入院した段階で免除されるものもあれば、「20日以上の入院」となっているものもあります。
ただ、条件面でやさしいものを選ぶ際には、日数制限が付いたとしてもできるだけ「入院」が条件になっているものを選びたいです。
すべての条件を完璧にするのは難しいから「重視するもの」を決めたい
ここまで4つの選び方のポイントをご紹介しましたが、全てを満たすのは難しいです。
そのため、どの点を重視するかを決めて選ぶと良いです。
最も大切なのは「保険料の安さ」です。
同じ保障を安く備えられるというのが、死亡保険で特に重要な点です。
そのうえで、重視したい点が優れているものを選ぶと失敗することなく良い収入保障保険を選ぶことができます。
専門家に相談してみるという方法もある
ちなみにですが、収入保障保険を選ぶ際には保険の専門家の手を借りるという方法もあります。
こういう時に相談できる相手には、「FP」(ファイナンシャル・プランナー)という保険の専門家がいます。
FPさんは普段から相談相手に最適な保険を提案する、という仕事を行っています。
私自身、いまではFPの資格を取り会社で仕事に使っていますが、初めて保険見直しを行た際にはFPさんに相談して自分に最適な保険を選びました。
FPさんは、相談者の「家庭状況」や「既加入保険」等の情報をじっくりと聞き、相談者に最適な保険を教えてくれます。
無料の保険相談サービスに頼めばお金がかからずに保険を教えてもらうことができるので、加入を考える前に一度話を聞いてみるのもおすすめです。
ちなみに、私が相談した際には相談して保険に入らなくても、お金を取られたり、しつこく営業されることはありませんでした。
実際に私が相談した無料の保険相談サービスは以下のページで紹介しています。
管理人が実際に相談して選んだ無料の保険相談サービスランキング
「収入保障保険」は家族のための保険
収入保障保険は自分のための保険ではありません。
自分に万一のことがあった場合の、遺された家族のための保険です。
もちろん、保険を使うような機会が来ないことが一番です。
しかし、いざという時に家族が金銭面で困ることのないよう、しっかりと備えておくことは非常に重要です。
実際に私も収入保障保険には加入しています。
結婚し、子供が生まれ、家族のことを思いながら、以前保険相談を通して知り合った知人のFPさんの力を借りてじっくりと選びました。
ぜひ、このページをご覧になってくださった方にも、ご家族のために良い収入保障保険を選んでもらいたいと思っております。
このサイトを通して、少しでもそのお手伝いをさせていただけていれば幸いです。
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