1年に一度届く「契約内容のお知らせ」
最近の生命保険会社は親切になっており、1年に一度「契約内容のお知らせ」が届くことが多いです。
契約内容のお知らせとはどのようなもので、届いた後はどうしたら良いのかなどをご説明します。
また、実際に私と妻が加入している保険についての契約内容のお知らせも紹介します。
契約内容のお知らせとはどんなもの?
生命保険の契約内容のお知らせとは、読んで字のごとく、契約している生命保険の保障内容のお知らせです。
どんな種類の保険に加入していて、主契約と特約保障がどんな内容かが書かれています。
とは言え、単純に保障内容だけが書かれているだけではありません。
以下のような、保険契約に関するすべての情報が書かれています。
- 保険証券番号
- 契約日
- 契約者・被保険者
- 現在の住所
- 保険金受取人
- 保険期間
- 払込期間
- 保険料払込状況
- 保険料
こうした契約内容のお知らせは、A3サイズだったりはがきサイズだったりと保険会社ごとに書式は違いますが、ほとんどの保険会社で毎年1回発行されています。
ちなみにですが、私が加入しているメットライフ生命からは、こんな感じの封書で届きました。
契約内容のお知らせが届いたら何をすれば良い?
契約内容のお知らせが届いたら何をすれば良いかをご説明します。
サーっとチラ見して、「ふ~ん」で終わってはいけません。
確認しておきたいことが次のとおり2つあります。
- 保障内容が現在の自分に合っているか考えてみる
- 契約内容で古い情報が無いかを確認する
契約内容のお知らせで確認したいこと1保障内容が現在の自分に合っているか考えてみる
1つ目は、保障内容が現在の自分に合っているか考えてみるということです。
生命保険は、加入したらあとはメンテナンスフリーではありません。
加入後も、人生のその時々の状況に合わせて見直していくことが必要になります。
もちろん、毎年頻繁に見直しをする必要はありません。
ただ、人生の大きな節目が訪れた場合には見直しの必要性が高くなります。
例えば、特に見直しを検討したいのは次のような場合です。
こんな時は | こんな風に見直しを検討したい |
---|---|
結婚した | 配偶者(専業主婦・主夫)のための保障の追加 |
子供が生まれた | 子供のための死亡保障や教育費の備えの追加 |
家を買った | 死亡保障の削減(団信に加入する場合) |
子供が独立した | 死亡保障の削減 |
これら以外にも、何か人生の節目が訪れた後には、特にしっかりと契約内容のお知らせの保障内容の項目を見てみましょう。
お子さんが成長した時は保険料減額のチャンス!
なお、基本的には、生命保険のピークは「子供が生まれてから数年間」です。
もし、お子さんがある程度大きくなった段階でも、莫大な死亡保険に加入したままであれば、見直すことによって保険料を大きく減らすことができます。
(子供の成長と共に、必要な死亡保障額は少なくなっていきます。)
ぜひ、「足りない保障は無いか」「無駄な保障は無いか」という視点で、保障内容を見てみましょう。
判断が難しい際は、無料の保険見直し本舗で、見直しの必要性を聞いてみるのも効果的です。
契約内容のお知らせで確認したいこと2契約内容で古い情報が無いかを確認する
2つめは、契約内容で古い情報が無いかを確認するということです。
生命保険契約のうち、加入してから時間が経つと変化がある項目があります。
例えば次のような項目です。
- 現住所
- 氏名(結婚により)
- 保険金受取人
こうした情報に変化があった場合には、その都度、保険会社に通知しておく必要があります。
こうした情報が変更されていないと、いざ保険金請求をするときに困ってしまいます。
保険金請求と同時に、契約内容の変更も行わなければいけない場合もあるため、非常に手間になります。
(保険金を請求する場合には余裕がない状態であることも多いです。)
そのため、契約内容のお知らせを確認してみて、もし古い情報になっているものがあればすぐに保険会社に変更の連絡をしましょう。
特に忘れがちなのは「住所変更」
特に変更漏れが多いのは、現住所の変更についてです。
ただ、そうした事態を見越してか、ほぼすべての保険会社で、契約内容のお知らせには「現住所変更の届出書」も同封されている場合が多いです。
例えば、私が加入しているメットライフ生命の契約内容のお知らせには、このような住所変更専用のハガキが同封されています。
読み終わったら捨てても問題ない?
契約内容のお知らせを読み終えた後は、捨ててしまっても特に問題はありません。
保険金請求を行う際に必要になるのは「保険証券」であり、契約内容のお知らせではありません。
ただ、個人的には最新のものはぜひ手元に残しておいてほしいと思います。
その理由は、保障内容が保険証券よりも分かりやすく書かれている場合が多いからです。
保険証券って、見てもどんな保障が受けられるかがイマイチ分かりづらくないですか?
実際に、私が加入しているメットライフ生命の医療保険で、同じ保障内容についての説明を「保険証券」と「契約内容のお知らせ」で見比べてみると結構分かりやすさで違いがあります。
保険証券の説明
(空白部分が多くて見づらいため加工して縮めており、途中で色味が変わっています。)
契約内容のお知らせの説明
(保険証券に書かれている「死亡保険金」については、別の欄に書かれているのでこの写真には写っていません。)
このように、契約内容のお知らせの方が具体的にわかりやすく説明されている場合が多いです。
そのため、最新の契約内容のお知らせを手元に置いておくと、もし保険を使うことになった場合に、どんな保障が受けられるのかが分かりやすくなります。
捨てるときはシュレッダーで
あと、契約内容のお知らせを捨てるときはシュレッダーを使ったり、ハサミで切り刻むなどを行ってください。
契約内容のお知らせには、かなりの量の個人情報が書かれています。
また、終身保険等の貯蓄型保険に加入している場合には、今どのくらいお金が貯まっているのかも書かれている場合があります。
そのため、捨てる際にはぜひシュレッダーなどで処分してください。
1年に一度保険を思い出す機会に使ってみてください
ここまでが、生命保険の契約内容のお知らせで確認しておきたいポイントでした。
日常生活の中で、加入している生命保険のことを思い出す機会はほとんどありません。
せいぜい、年末調整や確定申告で生命保険料控除を記入するときくらいです。
とは言え、生命保険は毎月安くない保険料を支払っている金融商品です。
「金融商品」として考えてみると、ほったらかしにしておくのはちょっと怖くないでしょうか…?
ぜひ1年に一度、契約内容のお知らせが届いたら、加入している生命保険のことを思い出す機会にしてみてください。
そうすることで、保障の過不足の確認ができますし、いざ保険を使う機会が訪れても金銭的な不安が軽減されるはずです。
各社の実物を紹介します
なお、私と妻のもとに届いた保険会社各社の契約内容のお知らせの実物を、以下のページでご紹介しています。
見ていただくと分かるとおり、各社で書式や変更できる内容はさまざまとなっています。
私と妻が加入している生命保険の「契約内容のお知らせ」を紹介します