「法研」の医療相談サービスとは?
生命保険に加入することで無料で付いてくる付帯サービスのうち、良い内容となっているものの1つが「法研」の医療相談サービスです。
このページでは、法研の医療相談サービスの内容や、付帯している生命保険会社について紹介します。
法研で受けられる4つのサービス
法研の医療相談サービスは、付帯している後述するとおり、提供している団体の会員になることで利用することができます。
その中でも身近なのが、法研のサービスを付帯している生命保険に加入するという方法です。
提携している生命保険に加入している場合、無料で利用することができます。
生命保険を通して、法研で利用できるサービスは次の4つがあります。
法研のサービス1ベストトクターズ・サービス
法研で受けられるサービスの1つ目が、ベストトクターズ・サービスです。
こちらは、「医師紹介サービス」とも呼ぶことができます。
自分が診断された病気に精通した医師による次の2つのサービスを受けることができます。
- セカンドオピニオン
- 専門医紹介
他薦により専門医が選ばれている
このサービスが凄いのは、専門医の選出方法です。
自薦ではなく他薦により、全国6,100人専門医が登録されています。
他薦の方法は次のように行われています
医師に「もし、あなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかったら、どの医師に治療をお願いしますか?」と質問して、一定数以上の評価を集めた医師のみが登録されています。
このような「ピア・レビュー」という方法で選出しているため、学閥や縁故と言ったしがらみにとらわれない、医師が選ぶ本当に優秀な専門医のみが登録されています。
治療を目的とした専門医の紹介が受けられる
ベストドクターズ・サービスが優れているところは、最初から「治療を目的とした専門医の紹介」が受けられるということです。
通常、こうした専門医紹介サービスは、セカンドオピニオンの診察を経た後でないと紹介を受けることができません。
いきなり「○○という病気と診断されたので、その分野の専門医を紹介してください」とはできないわけです。
しかし、法研のベストドクターズ・サービスは違います。
いきなり、その分野の専門医を紹介してもらうことができます。
優秀専門医紹介サービスで有名な会社には「ティーペック」がありますが、ティーペックは原則セカンドオピニオンを挟まないと専門医の紹介は受けられません。
(ティーペックでも、セカンドオピニオンの申し込み時点のオペレーターの方の判断によっては、セカンドオピニオンを挟まずに照会がある場合もあります。)
紹介はちゃんとアポ後に行われる
また、法研では、専門医として紹介されるのは、事前に確認を取ったちゃんと診察を引き受けてもらえる医師のみとなっています。
いざ連絡をしてみたら診察をしてもらえなかった、というようなことはありません。
紹介までにかかる日数は8~10日程度
なお、ベストドクターズで専門医の紹介を依頼した場合には、実際に紹介を受けられるまでには8~10日程度の日数がかかります。
ただし、それよりも簡易的な専門医データベースを用いた紹介や相談サービスとして、次の2つが用意されています。
- テレセカンド:専門医との電話相談
- ホスピサーチ:専門医がいる「病院」を紹介
とりあえず急いで話を聞きたい場合などには、こうしたサービスを利用することで時間をかけずに悩みを解決することもできます。
法研のサービス2がん専門相談 プレミアサポート
法研で受けられるサービスの2つ目が、がん専門相談プレミアサポートです。
がん専門相談プレミアサポートは、がんに特化した医療サポートサービスです。
がんと診断、または疑いがあると告げられた方を対象に次の2つのサービスが受けられます。
- 訪問面談サービス
- 専門医紹介(ベストドクターズ・サービス)
申し込みを行うと、まずは次の条件を満たすカウンセラーによる2時間程度の面談を行います。
- 看護師資格を保有
- 5年以上の臨床経験
- がんの知識を保有
面談の際には、医療情報の提供や感情の整理等のサポート、また今後の治療方針を相談することができます。
そして、相談の上で、がんの専門医の紹介を希望する場合には、ベストドクターズ・サービスによりがん専門医の紹介を受けることができます。
また、面談後には2回までフォローコール制度により、担当カウンセラーさんとの電話相談も可能です。
このように、がん専門相談プレミアサポートでは、不安の多いがん治療に専門家の力を借りて臨むことができるサービスとなっています。
法研のサービス3ファミリー健康相談
法研で受けられるサービスの3つ目が、ファミリー健康相談です。
こちらはいわゆる24時間対応の電話健康相談サービスです。
こちらのサービスでは、保健師・看護師・管理栄養士と言った資格を持ち、なおかつ定期的に研修を受けた相談員に、健康に関する相談を24時間の間いつでもすることができます。
健康に関する相談や、子供の健康に関する相談、また医療機関の案内も受けることができます。
加えて、Webでの相談も行っています。
Webから相談を申し込むことで有資格者による回答が得られます。
また、相談が多い事例をQ&Aとしてまとめた際とも見ることもできるため、相談前に自分で調べて解決することも可能です。
法研のサービス4メンタルヘルスカウンセリング
法研で受けられるサービスの4つめが、メンタルヘルスカウンセリングです。
こちらのサービスでは、臨床心理士の資格を持ったカウンセラーによるカウンセリングを受けることができます。
相談するための方法は次のとおり3種類あり、相談者が利用しやすいものを選ぶことができます。
- 電話相談:回数制限なし
- 面談:年間5回まで無料
- Web:回数制限なし
電話相談
電話相談は、月曜~土曜日の朝10時~夜10時まで相談を受け付けています。
相談専用のフリーダイヤルが用意されているため、利用者の負担なく相談することが可能です。
面談相談
面談相談では、日本全国130カ所にあるカウンセリングルームで相談を行います。
カウンセリングルームは47都道府県すべてに用意されています。
(カウンセリングルームの所在地はこちらから確認できます。)
相談は年間5回まで無料となっています。
回数制限はありますが、個人で臨床心理士の予約を取って相談することを考えたらかなりお得だといえます。
Web相談
Web相談は、専門のサイトにアクセスして、そこから相談内容を送信します。
送信後は、3日以内に臨床心理士の方から返信をもらうことができます。
誰とも会話することなく相談することができるため、相談件数は意外と多いそうです。
法研の医療相談サービスは個人での申し込みはできない
ここまでご紹介した法研の医療相談サービスは、個人で契約して利用することはできません。
あくまで団体会員向けの福利厚生サービスとして提供されています。
団体会員向けの福利厚生サービスとしては、主に次のような団体向けに提供されています。
- 生命保険会社
- 健康保険組合
- クレジットカード
- 企業
そのため、利用するためには法研と提携している団体のサービスを利用する必要があります。
法研のサービスを利用できる保険会社は?
法研のサービスは、法研と提携している保険会社の生命保険に加入することで利用することができます。
ただ、保険会社ごとに利用できるサービス内容には違いがあります。
現在、法研と提携している生命保険会社と、受けられるサービスは次のとおりです。
保険会社名 | ベストドクターズ | がん専門相談 | ファミリー健康相談 | カウンセリング |
---|---|---|---|---|
朝日生命 | × | × | × | ○ |
アフラック | ○ | ○ | × | × |
日本生命 | ○ | × | × | × |
ライフネット生命 | × | × | ○ | × |
アフラックが最も充実している
以上のとおり、各社で受けられるサービス内容には大きな違いがあります。
導入されている法研のサービスが最も充実しているのは「アフラック」だと感じます。
個人的には、「ベストドクターズ・サービス」は他の健康相談サービスを行っている会社の中でも特に優れたサービスだと思っています。
そのサービスや他のがん専門相談サービスが受けられるのはアフラックのみとなっているため、法研の利用を考えるのであればアフラック一択かなと感じます。
医療相談サービスは検討材料の1つとして考えたい
ここまでご紹介してきたとおり、法研の医療相談サービスは非常に充実した内容となっています。
特に、繰り返しとなりますが「ベストドクターズ・サービス」は、医師が選ぶ治療を受けたい専門医の紹介を受けられるという素晴らしい内容となっています。
このサービスは、自分が万一病気になった場合を考えるととても心強いサービスです。
とは言え、あくまで医療相談サービスは生命保険の付帯サービスです。
付帯サービスとは、すなわち「おまけ」です。
加入する生命保険を考える際には、あくまで生命保険の保障内容をメインに検討したいです。
その上で、保障内容や保険料に違いがないような場合に、判断材料の1つとして健康相談サービスを検討したいです。
もし、健康相談サービスを比較する場合には、法研のサービスが付いているというのは魅力の1つになりえます。
ぜひ、生命保険を考える際にはちらっと思い出してみてくださいね。